山本精作
2015年5月11日19時46分
警備大手セコムは11日、無人機「ドローン」を使った警備サービスを6月から始めると発表した。工場などに不審な人や車が侵入すると、敷地内を自動で追いかけ、車のナンバーや人相を撮影する。固定カメラによる従来のサービスより警備の精度が高まるという。
セコムが開発した警備用ドローンは高精度のカメラやLED照明を備え、夜の侵入にも対応できる。
外壁などに設けたレーザーセンサーが人や車の侵入をキャッチすると、警備員が現場に急行するとともに、工場の屋上などに格納しておくドローンも自動で出動。対象を一定の距離をとりながら追いかけ、撮影する。送られてくる映像を見たスタッフが犯罪の可能性が高いと判断すれば、警察に通報し、映像も提供する。工場などにドローンが侵入してきた際の対応は今後の課題という。
既存の警備サービスを利用している企業や団体を対象に月5千円ほどでドローンを使ったサービスを追加する予定。すでに100件以上の引き合いがあるという。セコムは無人飛行船を使った警備サービスも2016年に始める。20年の東京五輪を見据え、大型イベント向けにドローンと飛行船を組み合わせた警備サービスも売り込む。(山本精作)
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