Apple Watchのランニング計測がどれくらい正確か検証してみた

GPSを内蔵していないApple Watchですが、加速度センサーでランニングやウォーキングの距離を計測する機能がついています。

この機能がどれくらいの精度なのか、実際にランニングをして検証してみました。

初期状態でランニングを計測した場合

Apple Watchの「ワークアウト」アプリは、iPhoneを持って屋外でランニングやウォーキングをする場合、iPhoneのGPSを利用することで距離やペースを正確に計測することができます。

一方で、重たいiPhoneを置いて身軽に運動したいという人のために、加速度センサーでユーザーの動きを捉え、Apple Watch単体でも慎重・年齢・体重といった情報を基に距離・ペースを計測することができます。

そこで、実際にiPhone無しの状態で、3km走って計測してみました。

距離の計測にはGPS内蔵の『Nike+ SportWatch GPS』(レビュー)を使用。

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3kmちょうどの地点でApple Watchのワークアウトを停止したところ、3.27km(=誤差9.0%)となりました。

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GPS無しにしてはまずまずという気もしますが、距離が長くなると誤差も大きくなるので、もう少し精度が欲しいところです。

アップル推奨の調整を試してみた

この誤差を少なくするための方法が、アップルのサポートドキュメントで推奨されているので試してみました。

【リンク】ワークアウトとアクティビティの精度を高めるために Apple Watch を調整する

これによると、屋外の平坦な場所で、iPhoneと共に20分間以上のワークアウトを行うことで、調整されるとのこと。

そこで、iPhoneを持って3kmと5kmの2本、合計で約48分間を走り、調整してみました。

調整後は精度が格段に向上

調整後にiPhoneなしで5kmを走ったところ、4.96km(=誤差0.8%)という結果になり、精度が格段に向上したことを確認できました。

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その後、やや遅いペースで3kmを走ってみたところ、2.94km(=誤差2.0%)と先程よりはやや精度が落ちた結果となりました。

腕の振りを感知して計測しているため、精度を上げるには「同じペースで走る(または歩く)」ことが重要なようです。

Apple Watchによるワークアウトの計測が、調整さえ行えばかなり正確なことを確認できたので、今後はiPhoneを携帯せずに身軽にランニングを楽しむことができそうです。