Updated: Tokyo  2015/05/11 17:22  |  New York  2015/05/11 04:22  |  London  2015/05/11 09:22
 

S&P指数、リフレトレード活発化-金利上昇観測で銀行株高い

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  (ブルームバーグ):米株式市場ではリフレーションを見込んだ投資家が金融株 を購入しており、信用危機を経験した市場が本来の姿を取り戻している。

S&P500種株価指数を見ると、過去6週間のうち5週間で銀行と保険株が上昇。一方、医薬品と家庭用品銘柄は後れを取った。公益や不動産投資信託 など有配のディフェンシブ銘柄も下げている。

インフレ加速と金利上昇観測で米国債が売られ、少なくとも10年ぶりの大幅上昇となっていたドル高が一服する中で、こうした銘柄の交代が起きた。これは銀行株を選好し、公益株を避けたことも一因で成績が低迷していたミューチュアルファンドにとって朗報だ。

BMOグローバル・アセット・マネジメント(運用資産額約2400億ドル=約28兆7500億円)のシニア投資ストラテジスト、ブレント・シャット氏(シカゴ在勤)は「われわれはリフレトレードの真っただ中にある。世界経済の成長が年末にかけて回復する可能性がある、あるいは少なくともデフレの勢いが弱まりつつあると人々は考え始めている」と指摘した。

こうした変化は、少なくとも2009年から欧州と日本を悩ませてきたデフレ の脅威を中央銀行の金融刺激策が解消できるという期待の広がりを反映している。世界経済の成長の勢いが増すことで米国株が全体として輝きを失う一方、金利上昇とドル安の観測に伴い銀行と多国籍企業の魅力が高まっている。

原題:Reflation Trade Grips S&P 500 as Banks Hold Up Amid Bond Selloff(抜粋)

記事に関する記者への問い合わせ先:ニューヨーク Lu Wang lwang8@bloomberg.net

記事についてのエディターへの問い合わせ先: Jeff Sutherland jsutherlan13@bloomberg.net Chris Nagi

更新日時: 2015/05/11 13:00 JST

 
 
 
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