「はじめまして、今冨です。」初回にして最終回です。
そうです。退職しました。
はじめましてで恐縮ですが、私は今、すでに他の会社に勤めています。
いきなりネガティブな印象を与えてしまったかもしれませんが、本記事はとても気楽な内容であることと、これをOKしてくれるユニークな会社、それがスマートエデュケーションだということを宣言しつつ、今日はそんなスマートエデュケーションで過ごしたベンチャーライフを振り返ります。
Smart Education ベンチャーライフ
チャリ通
ベンチャーに大切なもの、それは最適化です。対極は無駄です。無駄は諸悪の始まりであり、この国の通勤ラッシュは「諸悪の始まり四天王」の1人です。
回避する最適な通勤手段といえば、やはりチャリ通です。健康ボディとすっきりクリアな脳を与えてくれて、場合によっては電車より早い、まさに最適化された通勤手段です。
都会を颯爽と走り抜ければ、気分はもうニューヨーク。自分で塗装した自転車での通勤はベンチャー気分をより一層盛り上げます。オフィス内にチャリ置場もあるので管理も安心です。
オフィス改善
イケてる環境は社員のクリエイティブマインドを向上させます。ほっといてもいいものがどんどん上がってきます。中でもオフィスは「オレたちイケてる」感を社員に感じてもらうとても重要な役割を果たします。
「とはいえベンチャーにとって贅沢は敵だ」と非開発系の人たちは言うでしょう。間違いではありませんが、だからといって節約&節約で現場に生産性のない努力を強いるだけではクリエイティブマインドは低下し、自然と作り出すものもつまらなくなりがちです。コストを抑えるのと同時に生産性の最大化を図らなければなりません。
ではベンチャーにとってのオフィスの最適化方法とはなんでしょうか?もちろん必要な開発機材はケチらずいいものを買う。でもそれ以外は、、、そう、DIYですよね!いいものを安く、かっこよく。
デスクがダサければ作りましょう。
ゴミ箱がダサい?塗りましょう。
オリジナルコーデでオフィスを飾れば、気分はもうハワイ。なんでも作れる気がしてきます。
社内BGM
日本人は良くも悪くも人に気を使います。初めて会う人には当然、人見知りもします。ベンチャー企業のようにいろんなところから他人が集まる環境では、ついつい静かになりがちです。しかし、静かすぎる職場ではコミュニケーションは育ちません。より話しづらい環境を生んでしまいます。適度なノイズは必要です。むしろ快適です。
そこでスマートエデュケーションではカフェ的な社内BGMを導入しました。会社用のsoundcloudから流れてくる静音量の素敵サウンドは、社内の緊張感を程よくほぐし、誰にでもフランクに話しかけられる空気を漂わせます。
気分はもうサンフランシスコ。会話から自然とアイデアが生まれてきます。あとはビールがあれば最高です。
リモートワーク
スマートエデュケーションでは、リモートワークが認められています。詳しくはこちらをご覧ください。
できるのだからやるのは当然です。妻や子供が体調不良のとき、中途半端な時間に用事があるとき、1人で仕事に集中したいとき、そんなときにリモートワークはとても効果的ですが、それだけではありません。出張先や家族旅行先の海外、特にリゾート感のある場所にて、さりげなくMacBookProを立ち上げれば、気分はもうノマドワーカー。新鮮な体験がすぐに仕事に活かせます。
開発合宿
スマートエデュケーションでは定期的に開発合宿が行われています。参加は希望制で、職種は問いません。今はUnityやUnrealEngineなど、簡単にゲームを作れるいい感じのミドルウェアがある時代、作れる人たちこそがいいものを生み出していく時代、「全員アプリ作れるようになろうぜ」というイケてる精神が現場には溢れています。
回を重ねるごとに合宿としての規模やクオリティも上がってきています。次は八丈島に行くらしいです。参加できずに残念です。気分はもうセンチメンタル。せめてアクティビティにだけでも駆けつけたい!
ボーダレスな製品開発
そんなわけで、職種なんてもはやナンセンスです。どんどん勉強してどんどんできることを増やしていく、それがベンチャーです。同じことをずっとやってても飽きちゃうし、そのうちに簡単にできちゃうやり方を誰かが作っちゃいます。
スマートエデュケーションでは、デザイナーとして、エンジニアとして、ディレクターとして、さまざまな仕事に関わってきました。「会社員といえど気持ちは常にフリーランス、何事にも好奇心旺盛に、自分の市場価値を広く深く高めて〜」などと言い放てば、気分はもう意識高い系。でも自己中にならないように気をつけようね!
と、ここで実際に関わった製品を振り返ります。ただ、細かい仕事を含むと数が多いので、メインで関わった製品を2点紹介します。
Gocco Playroom – ネッコの小部屋 -
フロントエンドエンジニアにUnity本でもおなじみのあの、なかしまさんを迎え、僕はデザイナーを担当しました。キャラクター、背景、アイテム、アニメーションと全ての3DCGを外注も使わず1人で作っています。膨大な作業量に苦労はしましたが、全行程を自分なりに工夫&最適化して、製品に落とし込むまでを1度はやってみたかった(前職ではいつも100人規模のプロジェクトになり、なかなか1度に全行程の細かいところまで関わることができなかった)ので、収穫の多い実りある経験になりました。
一部のソースコードも書かせてもらい、デザイナーからエンジニアに復帰&Unityをマスターするのにもいい機会となりました。
iOS / Android / WindowsPhone、絶賛発売中です。
3分知育 頭を育てる うたとおはなし
こちらはこれからリリース段階に入るアプリです。企業発という意味では僕のエンジニアデビュー作です。前職でもデザイン業務の傍らで開発ツールや便利スクリプトを組んだり、個人的にアプリを作ったりはしてましたが、デザイナー職に属していたので、そこを越えて会社の製品にエンジニアとして関わらせてはもらったのは今回が初めてです。なのでリリースまで関われなかったのは本当に心苦しく思っています。
バックエンドから元G社の青鬼ことスマエデュのホスピタリティことますやまさんのサポートを受けつつ、デザイナー兼エンジニア、途中からディレクター業務も丸投げされ任されたので、設計から制作まで自由に作らせてもらいました。あとは、リリース時に全然違うアプリになっていないことを願います。
遊び
ベンチャーライフは、仕事のみには限りません。遊びは大切です。ずっとデスクに向かうことでいいものが生み出されるのであれば、不景気なんかにはなりません。アウトプットだけ頑張ってもいいものは生まれないのです。多様なインプットが必要です。我々は遊びを通して学びを届ける集団です。遊びが何よりもインプットに効果的であることを知っています。遊びを通してお互いを理解しあい、情報を提供しあい、よりスムーズなコミュニケーションとクリエイティビティを育てています。
とはいえ、これに関しては誰がどうこう頑張ることではありません。小さな会社で共に開発に明け暮れるからこそ、自然と遊びも生まれます。そうならないのであれば他に何かしらの問題があるのでしょう。
ベンチャーといえば、NERF
休憩時間は、ボードゲーム
お腹が空いたら、デリバリーランチ
特別な夜は、ホームパーティ
とまぁ、こればかりは振り返ろうにも振り返りきれません。どこで終わればいいのかもわからなくなってきました。
最後に
さて、こういうのはどう終わればいいのでしょう。普段ブログなんて書かないのでここにきて困ってしまいました。やはり綺麗に終わらせる必要があるのでしょうか?
今生の別れでもあるまいし。
広いようで狭い世界です。
湿っぽくなる必要もないでしょう。
「いつでも遊びに来ていいよ」とも言われています。
カタン(ボードゲーム)したいのですぐに行くでしょう。
ここはひとまず、スマートエデュケーションという機会に、素直な言葉で一旦の締めとさせていただきます。
新しい出会いと経験、思い出に感謝しています。短い期間でしたが、ありがとうございました。