99U：アーティストのAlexa Meade氏は、「教育は必ずしもお金で買えるものではない」と言います。社会科学を専攻し、政治関係の仕事を目指したのち、Meade氏は幼いころからの夢だったアーティストを目指すことを決意しました。

そして、芸術やデザインを大学で学ぶ代わりに、アーティストという職業を手探りで探求し、どこにたどり着くか試すことにしたのです。しかし、彼女は無計画にただ動き回ったのではありません。フルタイムで仕事をして安定した収入を得ながら、新しいスキルを学ぶことに全力を注いだのです。

私はアーティストになると決め、自分の作品を作ることだけではなく、プロのアーティストとしての在り方について学ぶことも仕事のうちとしました。

そこで、ワシントンにある、すべてのアートギャラリーを巡り、気に入ったアーティストの名前をすべて書き留めました。私はその人たちにメールを送り、皆さんの作品が好きだということ、どのようにしてアーティストになったのかを聞いてみたいということ、アーティストになるための秘訣はどんなものでも知りたいと面会をお願いしたのです。

そして、何十人ものアーティストたちとコーヒーを飲み、素晴らしいアドバイスをいただきました。プロに聞かなければ、わかるまでに何年もかかっていたであろうことを短時間で学ぶことができたのです。

Meade氏は、正規教育だけに頼るのではなく、それぞれの業界で憧れの人を見つけることを勧めています。まずは、他の人が何をしているかということを調べ、その中から自らの目指す職業に対する期待や喜びをもたらしてくれる人のリストを作りましょう。今皆さんが目指しているものと同じレベルとタイプの成功を収めた人を探します。

その人は、ある特定のクライアントと共に仕事をしている人かもしれません。あるいは、仕事と生活のバランスが素晴らしい人かもしれませんし、自分のスタジオを経営する人かもしれません。皆さんが目標としているような人なら誰でもリストに入れましょう。リストが出来上がったら、連絡を取りましょう。

ハーバード大学の、社会的認知と情動を専門にしている研究室の研究によると、自らの経験を語ることは気分がいいことなので、人は自分の経験について語ることが大好きなのだそうです。その自己顕示欲を利用してみてはどうでしょうか？

皆さんが現在経験していることを、すでに経験してきた人たちから学べることは山ほどあります。おそらく、彼らは昇進する秘訣や学校では決して学べない業界の内部の秘密を知っているでしょう。非正規の教育は、コーヒー1杯の値段で受けられることもよくあるのです。

No Degree Needed: When Networking Trumps a Second Degree｜99U

Stephanie Kaptein（原文／訳：Conyac）
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