無料だし、自分が属する業界に関する分析記事なので読んだのだ。「自分の仕事を憎むには、人生はあまりにも短い(ジョエル・スポルスキ)」だからこそ。
- プレス発表 「IT人材白書2015」を発行:IPA 独立行政法人 情報処理推進機構
- IPAが「IT人材白書2015」を発行。国内のIT系人材は約112万人、IT企業の人手不足が生じる構造の分析など - Publickey
- IT人材白書2015をガリガリ君を食べながらナナメ読んだ | 世界はどこまでもシンプルである
以下にAmazonの書影を貼るが、IPAのサイトで簡単なアンケートに答えれば全編ダウンロードできる。
- 出版社/メーカー: 情報処理推進機構
- 発売日: 2015/04/24
- メディア: 単行本
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ちなみに興味のある受託開発まわりしか読んでおらず、組み込み、ビッグデータ、ベンチャー関連は完全に無視しているのでご注意いただきたい。
- メッセージは「新たなステージは見えているか~ IT で“次なる世界”をデザインせよ~」だそうだが、ちょっと盛りすぎな印象。実態としては新たなステージは五里霧中で、閉塞感の中で皆がいろいろと試行錯誤しているという現状を表しているように感じた。
- 情報系教育の新しい潮流「デザイン学」というのはちょっと興味深い。
- 企業IT部門はやっぱり従来業務中心。期待されているのは「業務の合理化、省力化への寄与」「業務・システムの全体最適化」
- IT融合人材(ITとビジネス両方わかっている人)が必要と回答するけど、確保できていない。じゃあ必要ないんじゃないの?
- 受託界(魔界の一種)はリーマンショック以前の水準に戻り、景気などの外的要因に伴う「質を問わない人材不足」に突入。
- 人材不足に対しては生産性向上ではなく「新卒採用」と「中途採用」。
- 企業は人材に受託界三種の神器(「業務分析力」「アプリ技術」「PM力」)を求めるが、人材は夢を追ってウェブ界の知識を学ぼうと心がけている感じ。
- あいかわらず情報系学科出身の人材は3割以下のお寒い状況。
- 受託界発注側(ユーザ企業のIT人材)は28万人いる。受託界受注側(受託開発ソフトウェア業)は57万人いる。あわせて85万人。日本人の1000人に6人はIT技術者か・・・(適当計算)。