福島県警捜査2課の幹部が4月に自殺した問題で、県警は26日、自殺した1人を含む計3人にパワハラ行為をしたとして、清野隆行・捜査2課長(45)=警視=を戒告の懲戒処分にした。27日付で警務部付に更迭する。
県警によると、清野2課長は昨年5月ごろから今年4月ごろの間、いずれも2課の警部の男性3人に「国語を習ってきたのか」「小学生みたいな文書を作るな」「おまえは係長以下だ」と言うパワハラをした。
パワハラを受けた3人のうち、課長補佐(51)は4月28日、遺書を書いて首つり自殺しているのが見つかった。
3人とは別に、課長に次ぐポストの指導官(52)=警視=も4月30日に車で首つり自殺をしているのが見つかり、課長補佐の名前を挙げ「最後まで寄り添えなくて申し訳ありません」との遺書があった。
清野2課長は1993年に警察庁採用で、2013年3月に福島県警2課長に着任した。県警によると「部下に多大な精神的苦痛を与えたことを深くおわびします」と謝罪しているという。
県警の名和振平本部長は「大切な人材を失ったことは大きな損失で、誠に残念。今後はハラスメント防止やメンタルヘルス対策を強化する」とコメントを出した。
〔共同〕
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