「きっかけは同級生の自殺…」悩みを抱えた若者の為の『駄菓子屋を併設した寺子屋』がオープン

2015年05月10日 10時00分

2015年05月10日 10時00分

flickr_dpika
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山形県の米沢市で、悩みを抱えた若者の居場所にと、駄菓子屋を併設した寺子屋が今月オープンします。

クラウドファウンディングで目標額を達成

取り組むのは、不登校の子ども達へフリースクールなどを運営するNPO法人「With優」。

FAAVO

空家を自分たちの手で改修し、クラウドファンディング「FAAVO」で55万近く集まった支援金を改修費用にあてています。

FAAVO

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若者と大人の交流の場に

昔は多くの子ども達が集まっていた駄菓子屋。その賑わいと温かさを再現し、子ども同士の交流の場はもちろん、地域の大人との繋がりをもてる場にしたいとのこと。

店番には、近所の方やフリースクールに通う生徒や若者が担当するそうです。

FAAVO

寺子屋では、会社員や職人、主婦の方など大学生からおばあちゃんまでが先生になる予定。

勉強を見るだけではなく、箸の使い方や郷土料理、仕事のおもしろさや政治まで様々なことを伝える場になるということです。

学校だけではない居場所を

NPO法人代表の白石氏が若者を支援する活動を始めたきっかは、同級生の不幸だったそうです。

地元の同級生が自殺、せめて線香をあげようと彼の家を訪ねましたが、そこで我が子の死を受け入れられないお父さんと話をして自分の奥底でスイッチが入ります。そういった経験が今の活動に繋がっています。

白石氏は寺小屋で行いたいことを、このように語っています。

勉強が出来なくたっていいじゃないか、学校に行けなくたっていいじゃないか、生きる道はたくさんある。でも、生き方がわからず苦しんでいる子ども・若者は多くいます。

学校では学べない事も多いのではないでしょうか。誰かが教えてくれることではないかもしれないけど、きっかけがなければ気づかないことだって。

きっかけを作るのは人の繋がり。きっかけが欲しい子ども・若者と地域の大人が出会う場、学び合い、何かを掴んで前に進める場を提供していきます。

駄菓子屋でつながる交流、あたたかい空間が出来上がるのではないでしょうか。