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善光寺にドローン 15歳少年が飛ばす「練習中に落下」

飛ばしたのは15歳少年 回収されるドローン
境内に落下し、関係者の手で回収される小型無人機「ドローン」(中央上)
Photo By 提供写真

 7年に1度の御開帳が行われている長野市の善光寺境内で9日、小型無人機「ドローン」が落下する騒ぎがあった。長野中央署は、飛ばしたのは横浜市の少年(15)と明らかにした。

 インターネット上に行事の様子を上空から撮影した動画があり、署は少年がドローンを使って撮影していたとみている。署は人にぶつかればケガをする恐れがあるとして、場所をわきまえて飛ばすよう口頭で注意した。ドローンのカメラなどを調べ返却する方針。

 ドローンが落下したのは、御開帳期間中の主要行事「中日庭儀大法要」の最中。本堂に向かう僧侶ら約600人の行列の間の石畳に落ちた。ケガ人はいなかったが、一番近い僧侶との距離は2〜3メートルだった。すぐにスタッフが駆け寄り、機体を回収。30センチ四方ほどの大きさで、カメラが付いていた。

 見物客は立ち入りを規制されて少し離れた位置にいたが、付近は一時騒然となった。現場で目撃した千葉県市川市のデザイナー柴藤愛林さん(36)は「ブーンという羽音のようなものが聞こえて、見上げると山門の陰からドローンが出てきた。人に当たったら危なかったと思う」と話した。

 少年本人が寺近くの臨時派出所に申し出た。「飛ばす練習をしていたら風にあおられて落ちた」と話しているという。善光寺の清水雄介庶務部長は「報道関係者には空撮禁止を告知していたが、一般人がドローンを飛ばすとは思わず驚いた。ケガ人がなく良かったが、祈りの空間でこのような騒ぎになってしまったのは残念」と話した。

 ドローンをめぐっては先月、首相官邸の屋上に落下した問題を受け、政府は運用ルール見直しに向けた関係省庁連絡会議を設置すると表明している。

 【過去のドローン騒動】

 ▼首相官邸に侵入 先月22日、官邸職員が屋上で静止したドローンを発見。機体に取り付けられたプラスチック容器からは微量の放射性セシウムが検出された。威力業務妨害容疑で逮捕された男は「ローンウルフ」と自称しブログで反原発を主張していた。

 ▼英大使館に墜落 先月22日、官邸で落下したドローン事件を受け、東京MXテレビの関係者が社屋からドローンを飛ばした。強風にあおられ、操縦不能になり英大使館の敷地内に落下。

 ▼米ホワイトハウスに墜落 1月26日、上空の飛行が禁止されているホワイトハウスの敷地内にドローンが墜落。酒に酔った大統領警護隊の1人が遊んでいるうちに制御不能に。

 ▼原発上空を不審飛行 フランスでは昨年10月から原発施設の上空を飛び回る不審なドローンの目撃が相次ぐ。大統領府周辺などでも不審な飛行を確認。 

[ 2015年5月10日 05:30 ]

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