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英に逸材16歳「夢は日本のフル代表」
サイ・ゴダード(3月18日)
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【プロ野球】新井が復帰1号&4打点 広島10得点で5連勝2015年5月10日 紙面から ◇広島10−0阪神
広島が16安打10得点で5連勝。最下位を脱出した。3回に丸の適時打で先制すると、新井が1号2ランを含む4打点の活躍。9回は鈴木誠が満塁本塁打を放った。ジョンソンが7イニング無失点で4勝目。阪神は投打に振るわず最下位転落。 ◇ 美しく弧を描いた打球は、左中間スタンドに到達した。歓声と悲鳴。複雑な感情が交差する中で新井は、淡々とダイヤモンドを一周した。喜びは最小限。ホームベースを踏むと、小さく握り拳をつくった。 古巣から放った復帰1号。今季待望の初アーチは1点リードの5回に生まれた。2死二塁。3ボールからの4球目、外寄りの直球をバット一閃(いっせん)。広島では2771日ぶりの一発だ。 8年ぶりの復帰。広島は新井を歓迎した。一度は涙で別れを告げた故郷。それでも温かかった。「“お帰りなさい”と大声援をもらってね。まさかオレが、夢にも思っていなかった。今度は自分が、喜んでもらえるようにね」。自らの意思で決めた古巣での再出発。活躍が何よりの恩返しに違いない。 7回には1死二、三塁から、中前に抜ける2点タイムリー。4打点の活躍で試合を決めたが、直後に状況が暗転した。この打席で左手首の違和感を訴えて途中交代。そのまま大阪市内の病院へ直行し「左手中指伸筋腱(けん)脱臼」と診断された。左手に包帯を巻いた状態で、チーム宿舎に戻った新井は「大丈夫、大丈夫」と軽傷を強調したが…。 同率を含めた最下位からの脱出は、3月31日のDeNA戦(横浜)以来だ。4月17日・中日戦で新井が4番に定着して以降、18試合で68打数23安打の打率3割3分8厘、15打点。チームも5連勝と波に乗る。10日の阪神戦は大事を取って休養する可能性が濃厚だが、上位進出へ不可欠な存在。38歳のベテランはグラウンドに立ち、全力プレーでチームを鼓舞する。 (田中政行) PR情報
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