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【プロ野球】

巨人、鈴木の足で勝った チームの連敗とベイの連勝止めた

2015年5月10日 紙面から

◇巨人2−1DeNA

DeNA−巨人 11回表1死三塁、小林の遊ゴロの間に生還する三走鈴木。捕手黒羽根=ハードオフ新潟で(七森祐也撮影)

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 巨人が逆転勝ちで連敗を4で止めた。0−1の9回2死三塁から亀井の右前打で同点。延長11回1死三塁から小林の遊ゴロの間に1点を勝ち越した。ともに得点した鈴木の好走塁が大きかった。DeNAは連勝が6で止まった。

      ◇

 自慢の快足が、DeNAを奈落の底に突き落とした。巨人が誇る走塁のスペシャリスト・鈴木だ。9回に代走で登場。1個目の盗塁を決めた後に同点のホームを踏み、延長11回には、新潟のダイヤモンドを縦横無尽に駆けめぐった。

 無死一塁から併殺崩れで出塁。本領発揮の舞台が整うと、すぐさま自慢の武器が発動する。1番・小林の2球目に二盗を決めると、3球目に小杉がフォークを暴投させるのを見て三塁へ。小林の遊ゴロで迷わず本塁に突入して、決勝の2点目をもぎ取った。

 「監督に思い切りいけと言われたので、積極的に自分を信じていきました」。貴重な1勝をチームに届けた鈴木の表情に自然と笑みが浮かぶ。もちろん、原監督も絶賛。試合後会見では「(鈴木)尚広の足が生きましたね」と、手放しで褒めちぎった。

 延長戦でみせた背番号12の“快足劇場”は反骨心がもたらした。二盗を決めた直前の場面。DeNA・中畑監督は捕手をスタメンの嶺井から黒羽根に代えてきた。強肩で足を封じるための策。挑発ともいえる起用に、鈴木の闘志は燃え盛った。「ならば、バッテリーと勝負してやる」。集中力を研ぎ澄ませていた。その思いは、好判断につながる。小杉の暴投で三塁へ進んだ際には自ら「いい反応ができた」と自画自賛。小林の遊ゴロで迷うことなく、一気に三本間を駆け抜けた。まさに走り屋の面目躍如だ。「これからも特徴である足を存分に生かして、チームの勝利に貢献したい」。そう意気込む鈴木の足は、原巨人にとって欠かせないピースであることは間違いない。 (川越亮太)

 

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