原爆「伝承者」:ヒロシマ語る次世代50人 講話を開始
毎日新聞 2015年05月10日 14時11分(最終更新 05月10日 15時02分)
伝承者としての初めての講話に臨んだ津田久美子さん(左)と、被爆者の寺前妙子さん(手前右)=広島市中区で4月29日
◇背景に高齢化
広島市の試みの背景には、戦争体験者の高齢化がある。市に登録して証言活動をしている被爆者49人の平均年齢は81・6歳。長崎市も広島と同趣旨の取り組みを始め、被爆者の子や孫による「家族証言者」が今年3月、初の発表会に臨んだ。
一方、沖縄県糸満市のひめゆり平和祈念資料館は3月、「継続が困難」として、1989年の開館から続けていた元ひめゆり学徒による講話を終えた。