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詩人の長田弘さん死去
5月10日 15時12分

数多くの詩集を発表し、評論活動でも知られた詩人の長田弘さんが、今月3日、胆管がんのため東京都内の自宅で亡くなりました。75歳でした。
長田弘さんは福島市出身で、早稲田大学在学中に詩誌「鳥」を創刊し、昭和40年に詩集「われら新鮮な旅人」でデビューしました。
その後も、詩集「深呼吸の必要」や「記憶のつくり方」、それに「世界はうつくしいと」など次々に発表し、中でも代表作の1つ「奇跡―ミラクル―」は、日常の中にある輝くものの大切さを表現して、高い評価を受けました。
長田さんは評論活動でも知られ、NHKの解説番組「視点・論点」に出演した際のコメントの数々は、エッセー「なつかしい時間」として出版されました。
また、中東のイラクで戦争から本を守った図書館の実話を基にした絵本「バスラの図書館員」など、海外の30作以上の翻訳も手がけました。
先月には、「長田弘全詩集」が出版されたばかりでした。
関係者によりますと、長田さんは、4年前に胆管がんの手術を受けましたが、去年、再発し、今月3日、療養を続けていた東京・杉並区の自宅で亡くなったということです。

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