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人身売買の被害者か タイで埋葬地発見相次ぐ
5月6日 16時11分

人身売買の被害者か タイで埋葬地発見相次ぐ
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タイ南部のジャングルで、人身売買の被害者とみられる人たちが集団で埋葬された場所が相次いで見つかり、タイ政府に取締りを強化するよう求める声が高まっています。
タイ南部にあるソンクラー県のジャングルで、先週、人身売買の被害者とみられる26人の遺体が集団で埋葬された場所が見つかったのに続いて、5日、新たに5つの埋葬地が見つかりました。埋葬されていた人たちの多くはミャンマー西部などにいた少数民族のロヒンギャの人たちとみられ、タイを経由してマレーシアへの密入国をあっせんする組織に拘束されていたもようです。
タイの警察は、人身売買に関わった疑いで、ミャンマー人1人と、地元当局者を含むタイ人4人を逮捕し、埋葬されていた人たちの死因などを調べており、飢えや病気で死亡したケースに加えて、身代金や密入国の手数料を支払わなかったために殺害された人もいるという証言があります。
ロヒンギャの人たちは、ミャンマー政府から市民権を認められておらず、国連によりますと、3年前に起きた仏教徒との衝突で多数の死者が出てからは8万人以上が密航船などで出国しています。
アメリカ国務省は4日、タイ政府に事件の速やかな調査を求めており、国際的な人権団体などからも、人身売買の取締りを強化するよう求める声が高まっています。

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