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れんが造りの建物 上階に強い力で倒壊か
5月6日 5時20分

れんが造りの建物 上階に強い力で倒壊か
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ネパールで起きた大地震で、36万棟を超える建物が被害を受け、首都カトマンズ近郊にある壊滅的な被害が出た町では、倒壊した建物の多くがれんが造りの4階から5階建てだったことが、専門家の現地調査で分かりました。専門家は、耐震性が低い建物が地震で弓なりに揺らされ、上の階ほど強い力がかかって倒壊した可能性が高いと分析しています。
ネパールで先月25日に起きたマグニチュード7.8の大地震で、これまでに、周辺国と合わせて7700人以上が死亡し、ネパールでは36万棟を超える建物に被害が出て、大勢の人たちが屋外で避難生活を続けています。
このうち、カトマンズ近郊にある、建物の9割が全半壊した町、サクーでは、倒壊した建物の多くがれんが造りの4階から5階建てだったことが、愛媛大学の森伸一郎准教授の調査で分かりました。
サクーは古い町並みで知られ、多くの建物は壁や柱がれんがや土で造られていて、森准教授によりますと、これらの耐震性の低い建物が地震で弓なりに揺らされ、上の階ほど強い力がかかって倒壊した可能性が高いということです。また、サクーは町の中心部が丘の上にあるため、地震の揺れが大きくなり、被害が拡大したと考えられるということです。
森准教授は「サクーでの地震の揺れは、鉄筋コンクリートであれば被害は防げるほどのものだったが、建物があまりに弱く揺れやすかったため、多くの建物が倒壊したのではないか」と話しています。

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