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人によって異なる「集中できない」6つの原因
忙しいビジネスマンに、どんな気分で過ごすことが多いかと聞くと、大体似たような答えが返ってきます。参っている、スケジュールが過密...という感じです。最近は、気が散ることが多過ぎて集中できないという悩みも多いようです。
しかし、この"集中できない病"は実は意外と複雑な現象なのです。新しく発売された本によると、一口に「集中できない」と言っても、慢性的に集中できない状態には6つの異なる原因があるのだそうです。
最近カリフォルニア州立大学バークレー校Greater Good Science CenterのJill Suttieさんが、Ned Hallowell博士の著書『Driven to Distraction at Work』の書評で、この本の要点をまとめていました。集中できないという感覚は、1つの問題なのではなく、原因の異なる6つの"集中できない病"なのです。
Hallowellさんの言う、最終的に私たちを疲れ果てさせてしまう6つの"集中できない病"とは以下の通りです。
- スマホの画面に夢中
スマホの画面に夢中になり過ぎて、画面から離れた時に中毒症状のようになること。 - マルチタスク
一度に多くのことをやろうとしたり、人から頼まれたことに「ノー」と言えず、完璧主義者になろうとする。 - 興味が続かない
興味が続かないので、ひとつの仕事を続けることが難しく、きちんと終わらせることができない。 - 心配性
仕事を終わらせるために時間を使うより、心配事を減らすためにかなり時間を無駄遣いしている。 - ヒーロー気取り
罪悪感や義務感から、自分ではなく他人の問題を解決しようとしたり、他人のニーズを満たそうとする。 - へまをする
きちんと管理したり整理したりすることができない、典型的な注意力欠如障害やADHDの人に多く見られる状態。
この本では、それぞれの症状の原因と思われることが説明されています。例えば、Suttieさんの書評では「マルチタスクの人は消耗や疲弊が原因で...(中略)幼い頃に"いい人"というのは完璧な人だと言われてきたのかもしれません」とあります。
また、本の中では、症状に関係なく一般的に集中力を高めるステップも書かかれています。睡眠を十分に取ること、いい食事をすること、定期的に運動することなど、いわゆる一般良識的なアドバイスや、自分の感情に触れたり、確実に仕事を終わらせる方法、集中力を高めるための1日の作り方なども紹介されています。
あなたの"集中できない病"はどのタイプですか?
The 6 Distraction Syndromes: Which Do You Suffer From?|Inc.
Jessica Stillman(訳:的野裕子)
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- 気が散る男はすぐ太る
- 笠井 奈津子大和書房