購読中です 読者をやめる 読者になる 読者になる

Yukibou's Hideout on Hatena

自分用備忘録的な何か。

心の病気って面倒くさい。

f:id:potatostudio:20150510002701j:plain

謎の呼吸不全。

昨年の10月、仕事中に呼吸が出来なくなり、病院に行った。

COPDの疑いあり、と言われた。

COPD

聞いたことのない病名だった。

ネットで調べると、慢性閉塞性肺疾患と書かれていた。「死よりも恐ろしい病気として知られている」とも。

情報を調べれば調べるほど、ロクな話が出てこなかった。

大抵は歳を取った男性がよくかかる病気で、「予後は…」などと書かれていて、若くしてかかる場合は難病として扱われるなどとも書かれていた。

冗談ではない。

こちとら、あと3ヶ月後には子供が生まれる予定なのだ。愛する妻と幼い子どもを残して死ぬなんて、そんな売れない作家が書いたようなドラマの脚本みたいな展開なんてゴメンである。

だけど、その後、色々な検査を受けた結果、どうやらCOPDではなさそうな事が分かってきた。あらゆる検査をした結果、医学的には体の方に問題は見当たらないのだ。

 

問題は心。

謎の呼吸疾患のために、会社を一ヶ月ほど休んでしまった。ウチの会社は一ヶ月以上休むと産業医との面談が必要になってくる。復帰の許可がいるのだ。

会社の産業医のボスは、心療内科が専門だった。

面談という名のセラピーの結果、問題はメンタルであろうという結論だった。早い話が抑うつ状態だということだ。

自分としては信じたくなかった。

だが、確かにストレスは感じていた。

会社の中で責任のあるポストを任されていたのだが、なにしろ経験がない状態でいきなり放り込まれたので、何をしていいかわからないまま数ヶ月を過ごしていた。

でも、そういう仕事の愚痴を妻に吐き出したりするのが、自分は嫌だった。自分は、人の愚痴を聞くのが好きではない。だから、他人に愚痴を言うのも好きではないのだ。

なので、余程のことがない限り、妻には会社の話はしなかった。そういうストレスは、ゲームをしたりして発散していた…つもりだった。

そんな中、妻が妊娠糖尿病で1ヶ月近く入院したのだ。さらに悪いことに、離れて暮らしている母もヘルニア気味の腰痛になって、その月は休日は病院に行ってばかりで、全く休んだ気はしなかった。

そんな見えない重圧と疲労は、確実に身体を蝕んでいたようで、10月に今の状態になった時には、もう普通に呼吸できなくなっていた。

別に会社を休みたいわけではないのに、突然身体が動かなくなったり、だるくなったりで、周りから見れば仮病のように見えるかもしれないと、ますます不安になった。

 

出産、そして悪化。

毎日精神安定剤を何錠も飲まされて、その間に酷いじんましんが出るようになったり、自分では普通に歩いているつもりでも、実際にはふらついていたりと、とにかく副作用に悩まされた。

あまりに病状の改善が見られず、会社でもポカばっかりやらかしていたし、家でもロクに身重の妻のサポートが出来なかったりで、なんだかどんどん暗くなって、正直いっそのこと…などと考えたことも一度や二度ではなかった。

そんな状態で3ヶ月程経って、休みがちではあるが何とか仕事にも復帰出来て、自分の中では少しずつ回復しているような実感もあった。

そして、妻の出産を迎えた。

当然、妻が入院している間は自分が色々やらなければならないが、仕事納めの日にちょうど子供が生まれたので、会社のことを心配せずに、妻と子供のことだけを考えていれば良かったのは、色々と都合が良かった。

はてなブログを始めたのもこの頃だ。家に一人だと寂しいし、誰かに何かを聞いて欲しかったのかもしれない。

母子ともに元日に退院し、幼い子供が増えたとはいえ、ようやくいつもの生活が戻ってきたと思った矢先、妻が再び入院した。出産の際に処置した傷口が開いてしまったのだ。

自分一人では子供の面倒を見られる状態ではなかったので、子供も「新生児黄疸」の治療の名目で入院し、再び自宅と病院の往復の毎日になった。

その後数日で無事に母子ともに退院することが出来たが、今度は自分の体調が明らかにおかしくなった。多分、出産のテンションで乗り切っていた反動が来たのだろう。

何日か会社を休んで、また産業医に相談し、薬を増やされた。だが、その薬は副作用で筋弛緩作用があり、とても会社に行く前に飲めるような薬ではなかったので、産業医と相談の上、使用を中止した。

 

三歩進んで二歩下がる。

それから4ヶ月。

子供もすくすくと成長し、親馬鹿発言ではあるがとても可愛い。

なんでもっとはやく作らなかったんだろうと何度も思った。まあ、不妊治療をしていたのだから仕方ないのだが、子供を作る決断をもっと早くしていれば、不妊治療を始めるタイミングも早まり、もっとこの子に早く出会えたのに。

病状は緩やかではあるが回復している気はする。だが、突如として体調が悪くなったり、身体が動かなくなるという時は今でもある。

飲んでいる薬の数は最初の三倍近くになってしまった。

会社では簡単な業務に徹している。が、周囲の人間はどう思っているのだろうか。

勤務体系も体に負担のないようなものに変更してもらったが、正直言って経済的には以前の勤務体系の方がいい。今は毎月赤字状態だ。子供が産まれてお金が必要なのに、まったく貯蓄できないのはマズイ。

だが、今は自分にまったく自信がない。以前であれば、出来ると思えたことが出来ない。ちょっと無理するとすぐに身体が動かなくなる。

体重も、最初は薬の副作用で太ると言われたので、レコーディングダイエットのつもりでカロリー計算したりしていたのだが、そのうちに憩室炎と帯状疱疹にかかって、結果として17キロも痩せてしまった。

一週間まともに仕事に行けたかと思うと、次の週は三日しか行けなかったりもする。

もう普通に呼吸をして、普通に仕事をしていた時の感覚なんて忘れてしまった。

こんなことを書いている今の状態も、きっと時々やってくる鬱の時期なんだろう。

こうやって、ブログに書き殴ることによって発散しているつもりなのだ。

はてなブログを始めて4ヶ月ちょっと。

初めの頃に比べれば、随分と沢山の人が見てくれるようになった。はてブされたりホットエントリーに入ったりすると、なんだか褒めてもらってるみたいで嬉しかった。

今後も、こんな感じで明るい時期と鬱な時期を交互に繰り返していくんだろうか。

いつになったら、以前の自分に戻れるんだろうか。それとも、もう二度とあの頃には戻れないんだろうか。

このエントリはTwitterには連携しないでひっそりとアップしよう。そうすれば、本当に自分に近しい人の目、おそらく妻の目にさえ触れないだろうから。

自分の中で唯一、はてなと現実を繋いでいるのはTwitterだけだからだ。

そういう意味では、こんなことを書くことで、自分ははてなに逃げているのかもしれない。

ああ、妻にも子供の事で随分と負担をかけてしまっている。 

はやく治りたい。