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WHO リベリアでエボラ出血熱流行の終息宣言5月10日 7時00分
エボラ出血熱の感染拡大で4700人を超える死者が出たリベリアで9日、流行の終息が宣言され、住民からは喜びと安どの声が聞かれる一方、感染の長期化で深刻な影響を受けた医療体制や経済の立て直しが急務となっています。
西アフリカのリベリアでは9日、WHOの責任者が「ことし3月下旬以降、リベリアで新たな患者が報告されていない」として、エボラ出血熱の流行の終息を宣言しました。
これを受けてサーリーフ大統領が、首都モンロビアにあるエボラ出血熱の患者の治療センターだった施設を訪問し「これからも感染者をゼロにし続けなければならない」と述べて終息をアピールし、集まった医療スタッフから歓声が上がっていました。
去年3月ごろに西アフリカで始まったエボラ出血熱の流行は、リベリア、ギニア、シエラレオネの3か国を中心に過去最悪の規模で広がり、これまでにおよそ1万1000人が死亡し、リベリアでは最も多い4700人を超える犠牲者が出ました。
それだけに流行が終息したことに市民からは喜びや安どの声が聞かれ、市民の1人は、「ようやく恐ろしい感染症がなくなって本当にうれしい」と話していました。一方で、リベリアでは、感染の長期化で深刻な影響を受けた医療体制や経済の立て直しが急務となっていて、サーリーフ大統領は、国民に更なる連帯を呼びかけています。
また、ギニアとシエラレオネでは今も流行が続いていて、WHOでは、引き続き国際社会に支援を訴えています。
これを受けてサーリーフ大統領が、首都モンロビアにあるエボラ出血熱の患者の治療センターだった施設を訪問し「これからも感染者をゼロにし続けなければならない」と述べて終息をアピールし、集まった医療スタッフから歓声が上がっていました。
去年3月ごろに西アフリカで始まったエボラ出血熱の流行は、リベリア、ギニア、シエラレオネの3か国を中心に過去最悪の規模で広がり、これまでにおよそ1万1000人が死亡し、リベリアでは最も多い4700人を超える犠牲者が出ました。
それだけに流行が終息したことに市民からは喜びや安どの声が聞かれ、市民の1人は、「ようやく恐ろしい感染症がなくなって本当にうれしい」と話していました。一方で、リベリアでは、感染の長期化で深刻な影響を受けた医療体制や経済の立て直しが急務となっていて、サーリーフ大統領は、国民に更なる連帯を呼びかけています。
また、ギニアとシエラレオネでは今も流行が続いていて、WHOでは、引き続き国際社会に支援を訴えています。
米「気を緩めてはならない」
WHO=世界保健機関が西アフリカのリベリアでエボラ出血熱の流行が終息したと発表したことについて、アメリカ、ホワイトハウスのアーネスト報道官が9日、声明を出しました。
アーネスト報道官はまず、WHOの発表を歓迎したうえで、「アメリカは、西アフリカで、エボラ出血熱の流行を終息させることやリベリアをはじめ関係国への支援に取り組んでいくことを改めて約束する」としています。
そして、「国際社会は、リベリアの隣国のシエラレオネとギニアでは、エボラ出血熱の流行が今も続いていることを忘れてはならない。この地域全体でエボラ出血熱の感染が完全になくなるまで、気を緩めてはならない」として引き続き支援していくことが必要だと強調しています。
アーネスト報道官はまず、WHOの発表を歓迎したうえで、「アメリカは、西アフリカで、エボラ出血熱の流行を終息させることやリベリアをはじめ関係国への支援に取り組んでいくことを改めて約束する」としています。
そして、「国際社会は、リベリアの隣国のシエラレオネとギニアでは、エボラ出血熱の流行が今も続いていることを忘れてはならない。この地域全体でエボラ出血熱の感染が完全になくなるまで、気を緩めてはならない」として引き続き支援していくことが必要だと強調しています。