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女子学生のメッセージ 「能」の公演を通して日本の伝統文化の魅力に触れ、異文化交流のきっかけにもなりました。森山 里菜さん 法学部

2014年6月15日に、本学メモリアルホールで「酒折能」の公演を行いました。これは、私が部長を務める古典芸能研究会と野村千佳子先生のゼミナールが主催し、日本の伝統芸能である「能」を広く知ってもらおうと企画したものです。当日は、午前の部で古典芸能研究会のメンバーが謡(連吟)と仕舞を発表。午後には、能楽師の方を招いての能楽教室や、能の公演も行いました。
大勢の人前での発表ということでとても緊張しましたが、「これまで懸命に練習してきたことをやりきった」という達成感でいっぱいでしたし、次回の発表に向けてさらにがんばろうという気持ちにもなりました。今後もこうしたイベントを企画し、できれば「酒折能」を山梨学院大学の恒例行事として根付かせていけたらと思っています。
また、この取り組みは、学生の自主的な企画を大学が後押しする「学生チャレンジ制度」に認定され、奨励金を支給していただきました。このように、やる気のある学生を後押ししてくれるのは、山梨学院大学の魅力ですね。


外国人留学生との親身な交流

私が古典芸能研究会に入ったのは、大学2年次です。きっかけは「着物を着てみたい」という軽い気持ちからでした。そのときは、まさか自分が能を発表することになるなんて、思ってもいませんでした。
古典芸能研究会は12名の部員がいますが、そのうち8名が外国人留学生です。留学生は皆、日本の伝統芸能を学びたいという思いがとても強く、私もその熱意に引っ張られて、日本の伝統芸能に目を向けるようになりました。いまでは能はもちろん、歌舞伎などの伝統芸能にも興味をもつようになりました。
また、ふだんはあまり接する機会のない留学生と親身に交流できたことも、このプロジェクトに参加して良かったと思う点です。能で使用する言葉は古語なので日本人でも難しいですが、留学生にとってはなおさらです。言葉に苦労することも多くありましたが、みんなで助け合いながら練習し、こうして公演を成功させることができました。これは、伝統芸能を学ぶというだけでなく、異文化交流という意味でもいい経験になりました。


ゼミの取り組みを通して将来を模索

私は公務員になることを目標に、地元・長野県から山梨学院大学に進学しました。ただ、部活やアルバイト、ゼミ活動などで多くの人と接するうちに、もっと人と対面で関われる職に就きたいと考えるようになり、現在は外食産業や福祉の仕事などを中心に、就職活動をしようと考えています。特にゼミは先生と学生の距離が近く、学生同士も一つの目標に向かって協力しながら活動するため、人とのコミュニケーション能力はすごく磨かれると思います。
私が所属するゼミでは、地元の高校生に模擬投票などを通じて選挙のしくみや大切さを伝える出前授業を行います。現在はその準備を進めているところですが、高校生に選挙の意味をしっかり伝えるために中途半端なものはできないと、試行錯誤を繰り返しています。こうした実践的な取り組みができるのは、地域に密着していて、地域からの協力が得られる山梨学院大学だからこそだと思います。