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EV・PHEVの「高速道路いくら走っても1000円」、なぜ目論見は外れたのか?【コラム】
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EV・PHEVの「高速道路いくら走っても1000円」、なぜ目論見は外れたのか?【コラム】
この記事に登場する車: 日産 リーフ | 三菱 アウトランダーPHEV
電気自動車(急速充電器付きのPHVを含む)なら「高速道路をいくら走っても1000円」という優遇措置が始まる。
4月27日から受け付けを開始し、先着4万台という内容。お得な話だからしてあっという間に埋まるかと思いきや、5月7日時点での申し込みが1万8千件に届いていない。
目論見は超大外れといった状況だ。こんな美味しい話なのに、なぜ人気無いのか?
ちなみに日産「リーフ」のユーザーである私も、この優遇措置を申し込んでいない。以下、ジックリ解説したいと思う。
まず優遇措置の申し込みには、日本充電サービスや、日産のゼロエミッションプログラムの『スタンダードプラン』に加入してなければならない。日産のゼロエミッションサポートプログラムは、リーフユーザーの皆さん基本的に毎月1500円の『ライトプラン』のみに加入している。私もそう。ライトプランに入っていれば、今や日本全国にある日産ディーラーの急速充電器が使えるため、ほとんど不便を感じないからだ。
スタンダードプランにグレードアップすると、さらに1500円必要。滅多に使わない日産ディーラー以外での急速充電のために1500円出す気になんかならないです。
そんなワケだからして、リーフのユーザーで高速道路1000円の申し込み資格を持っている人はそう多くないんじゃなかろうか。
リーフの次に多い三菱「アウトランダーPHEV」はどうか?
実際、高速道路の急速充電が有料化されるまでは、どこの急速充電器もアウトランダーPHEVとバッティングしたほど。
しかし有料化になった途端、バッタリ姿を消してまった。
理由は簡単。急速充電料金とガソリン代がイーブンになったからだ。
アウトランダーPHEVの場合、毎月の基本料が500円。1回の利用に360円掛かる。1回の急速充電で走れる距離は約40km。同じ距離をガソリンで走ったら約400円だ。30分掛かって40円しか浮かない。だったらガソリンで走ったって同じ。
かくしてリーフとアウトランダーPHEVという売れ筋の2車種にとってほとんど意味を持たないという状況に。
そもそも遠出しないことが前提の電気自動車は、高速道路使ってのロングランなどあまりしない。自宅で充電するだけで足りる。
私だって月に2~3回日産ディーラーで急速充電する程度。高速1000円走り放題というニンジンをぶら下げたって食いつかない、ということです。
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