第2ロッテワールド水族館&シネコン、143日ぶり営業再開

ソウル市が営業再開許可
地域住民など対象に11日まで無料開放、コンサートホール建設工事も来週再開

 ソウル市松坡区蚕室洞のロッテワールド・モール(第2ロッテワールドのアベニュエル棟とショッピングモール棟)にあるアクアリウム(水族館)とシネマコンプレックス(シネコン=複合型映画館)の営業が再開される。昨年12月半ばにソウル市の命令を受け、営業を停止して以来143日ぶりのことだ。同時に中止されていたコンサートホールの建設工事も再開される。ロッテワールド・モールでは昨年12月初め、水族館での水漏れやシネコンでの原因不明の振動や騒音といった問題が発生し、またコンサートホール建設工事に従事していた作業員が死亡する事故も起こったため、ソウル市は同月16日をもって、水族館とシネコンに対する営業停止、コンサートホールの建設工事の中止を命じていた。

 ロッテワールド・モールを運営するロッテ物産は8日「ソウル市から、ロッテワールド・モールの水族館と映画館に対する使用制限、コンサートホールの建設工事の中止の措置を解除するという内容の文書が届いた。9日からアクアリウムとシネコンの営業を再開する」と発表した。

 アクアリウムとシネコンは9日から11日までの3日間、地域住民と一般人を対象とする無料開放イベントを行った後、12日から正式に営業を再開する。コンサートホールの建設工事は来週初めから再開される予定だ。

■ソウル市、5カ月ぶりに営業再開を許可

 ソウル市は8日「ロッテ側が提出した水族館・映画館・コンサートホールの安全診断報告書や、安全面などを補完する措置について国民安全処(庁に相当)と協議し、専門家諮問会議や現場の点検などを経て、安全性の確保の有無を確認した」と説明した。専門家諮問団は、水族館の水漏れやシネコンの振動の原因を分析するとともに、補修・補完の措置について検討した結果「構造的に安全性についての問題はない」との見解を打ち出した。

 営業再開を許可したソウル市は、市民の不安感を軽減するため、ロッテ側に対し、使用中の建物全体の安全性や主な施設に対する定期的な計測・点検の結果を、第2ロッテワールドのウェブサイトで常時公開するよう指示した。今後同様の事故が再発した場合には、事故の程度に応じ、建物の一部または全体に対する使用中止や臨時使用承認の取り消しなどの措置を講じるという方針も示した。ソウル市のチン・ヒソン住宅建築局長は「今後、事故が再発する可能性を念頭に置き、徹底的な維持・運営・管理計画を立てる必要がある」と話した。

チョ・ジェヒ記者 , キム・ヒョイン記者
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