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「gooのスマホ」の気になるカメラの画質は?!

既報通り、NTTレゾナントが「goo」ブランドのスマートフォン(スマホ)シリーズ「gooのスマホ」として3機種を発表した。gooのスマホはエントリー向けの「g01(グーマルイチ)」(「ZTE Blade L3」ベース)およびミドルレンジの「g02(グーマルニ)」(「ZTE Blade S Lite」ベース)、ソニー製カメラを搭載したハイエンドの「g03(グーマルサン)」(「ZTE Blade S」ベース)だ。

今回は、20,000円(税抜)のミドルレンジモデルとなるg02と30,000円(税抜)のハイエンドモデルとなるg03のカメラ機能の紹介と画質比較、さらに価格帯の近いASUSTeK Computer製「ZenFone 5」、そしてカメラ機能が比較的優秀とされるApple製「iPhone 6」、ソニーモバイルコミュニケーションズ製「Xperia Z3 SOL26」(以下、Xperia Z3)の比較も含めてチェックしていく。

なお、g02とg03のその他の違いについてはすでに「Android 5.0 Lollipop搭載のSIMフリー&LTE対応なgooのスマホ「g02」と「g03」の気になる性能と違いを比較してみた【レビュー】 」にて紹介しているので参考にして欲しい。

g02のカメラはアウトカメラが約800万画素CMOS、インカメラが約500万画素CMOS、g03のカメラはアウトカメラが約1300万画素裏面照射型CMOS(Sony製「Exmor RS IMX214」センサー)、インカメラが約500万画素CMOSだ。トップの写真ではg03(写真=右)の方がレンズの径が大きいことがわかる。

さて、g02およびg03のカメラのユーザーインターフェース(UI)は「シンプルモード」と「エキスパートモード」が用意されている。シンプルモードは撮影シーンに合わせて使える「オートモード」などが用意され、さらに「カラーフィルター」で色味を変えた写真撮影が可能だ。

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シンプルモード


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撮影シーンモードが設定メニューで選べるのが特徴だ


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カラーフィルターはリアルタイムに反映され、動画にもカラーフィルターを適用できる

エキスパートモードは、ISO感度や露出、ホワイトバランスなどの設定が可能なモードだ。露出が難しいシーンでは、ピント位置と露出を合わせる位置が別々に設定できるので白飛びや黒つぶれするシーンでの露出選択の幅が広がる。

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水平が分かる水準器も表示可能なエキスパートモード


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白飛びや黒つぶれしないようピントと露出を別々の場所に設定できる


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ホワイトバランスの設定も可能だ


撮影比較では、各機種の露出や色付けが分かる「オートモード」に設定して行っている。iPhone 6には該当のモードがないので、HDR機能のみオートに設定した。

◯風景
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g02 絞り:F2、シャッタースピード:1/921秒、ISO感度:ISO100
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中央付近の等倍



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g03 絞り:F2、シャッタースピード:1/618秒、ISO感度:ISO50
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中央付近の等倍

2機種の差は色味の違いに現れた。g02の赤みが強く、逆にg03の青味が強い。撮影時間が17時ということもあり、イメージに近いのはg02の方だ。

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ZenFone 5 絞り:F2、シャッタースピード:1/640秒、ISO感度:ISO50
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中央付近の等倍



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Xperia Z3 絞り:F2、シャッタースピード:1/640秒、ISO感度:ISO50
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中央付近の等倍



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iPhone 6 絞り:F2.2、シャッタースピード:1/746秒、ISO感度:ISO32
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中央付近の等倍



◯逆光
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g02 絞り:F2、シャッタースピード:1/2764秒、ISO感度:ISO103


g0302

g03 絞り:F2、シャッタースピード:1/1545秒、ISO感度:ISO50

こちらもg02とg03で色味の違いが出た。ダイナミックレンジが広く見えるHDRはオートに含まれていないため効果は得られない。Xperia Z3やiPhone 6では逆光・HDR効果があらわれている。

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ZenFone 5 絞り:F2、シャッタースピード:1/1610秒、ISO感度:ISO50

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Xperia Z3 絞り:F2、シャッタースピード:1/1600秒、ISO感度:ISO50


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iPhone 6 絞り:F2.2、シャッタースピード:1/2825秒、ISO感度:ISO32

g03のHDRモードを補足として掲載しておく。全体的に明るくまとまった雰囲気となるため実用的だ。

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g03のオートモード


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g03のHDRモード



◯夜景
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g02 絞り:F2、シャッタースピード:1/10秒、ISO感度:ISO590
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中央付近の等倍



g0303

g03 絞り:F2、シャッタースピード:1/15秒、ISO感度:ISO511
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中央付近の等倍

夜景はISO感度をあまり上げようとしないため、シャッタースピードが遅く手ブレが起きやすかった。エキスパートモードではISO1600まで設定できるので手ブレが気になる場合はエキスパートモードでシャッタースピードを稼ぐと良いだろう。色味はこれまでと逆転し、g03の方の赤みが強くなった。ただ、見た目のイメージはg02の方に近い。

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ZenFone 5 絞り:F2、シャッタースピード:1/20秒、ISO感度:ISO1600
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中央付近の等倍



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Xperia Z3 絞り:F2、シャッタースピード:1/25秒、ISO感度:ISO800
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中央付近の等倍



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iPhone 6 絞り:F2.2、シャッタースピード:1/15秒、ISO感度:ISO250
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中央付近の等倍

当初はg03に搭載されているソニー製イメージセンサーに期待を寄せていたのだが、ZTEの画像処理がまだまだ調整不足という印象だ。さすがにXperia Z3やiPhone 6はカメラ機能に熟知しており、綺麗に魅せるまとめ方を知っているという作風になった。

解像感では当たり前だが画素数が多いg03の方が良く、性能で選ぶならg03だがトータルバランスではg02も悪くはない。

今回、gooのスマホ2機種を比較して感じたのは、価格差と性能差が思っていたより小さく、g02の素の良さが光ったように感じた。

とはいえ、内蔵メモリー(RAM)2GBや内蔵ストレージ16GB、無線LAN(Wi-Fi)の速度など、g02が完全に劣る部分もあるので、長い目で見るとg03だがコストパフォーマンスはg02の方が高いように思える。

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記事執筆:mi2_303


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