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【プロ野球】

DeNA 4点差大逆転 16年ぶり貯金7

2015年5月9日 紙面から

逆転打の井手(中央)らDeNAナインを迎える中畑監督=横浜

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◇DeNA6−5巨人

 DeNAが逆転勝ちで8年ぶりの6連勝を飾った。1−5の5回に筒香、バルディリスの適時二塁打で3点を返し、7回に井手の2点適時打で逆転した。山崎康が9試合連続セーブで13セーブ目を挙げた。巨人は今季2度目の4連敗。

 こんなに気持ち良い逆転劇はない。中畑監督がベンチを飛び出し、バンザイ。DeNAの新マシンガン打線が4点のビハインドを追いつき、ひっくり返した。首位攻防シリーズの第1ラウンドを制し、07年以来の6連勝で16年ぶりの貯金7。キヨシ節も止まらない。

 「連勝というより、今日の勝ち方! ウチの勢いを物語っている。やはり、野球は諦めちゃいけないということを教えてくれている。へへへへへッ、気持ち良いです! ナイスゲーム!」

 期待を持って送り出した井納が4失点で4イニングもたずに降板。しかし、ビッグウエーブに乗っているキヨシ軍団には劣勢をはね返す勢いがある。空気を変えたのは主砲のバットだ。

 4点を追う5回に筒香が右中間二塁打で2者を返す。逆転に成功した7回も梶谷との連打で好機を演出。井手の逆転適時打につなげた。指揮官は「ほかにいないから4番をやらせているだけ」と辛口だが、残している結果は、その座にふさわしい。本塁打、打点はトップ。打率も平田(中日)に3厘差と迫り、3冠王も夢物語ではない位置につけている。

 「いくら殴っても殴り足りない」と先発右腕には怒り心頭の指揮官も、攻撃陣の話題には目尻が下がる。「ここぞというときの集中力、勝ちたいという気持ちの表れ」。巨人との差を2・5に広げ、首位に座る心地よさも実感してきた。

 この強さは本物−。いや、まだ安心するわけにはいかない。「本物ってのは、終わったときに言うものじゃない?」。とはいえ、気を引き締めようにも、指揮官の頭にはペナントフラッグがチラつく。「この野球をやり続けて、最後に大きなお土産をもらえたらいいな♪」。自信と勢いに満ち、9日は南場オーナーの出身地・新潟に乗り込む。「地元でいい思いをさせてあげたい」と7連勝を誓っていた。 (井上学)

 

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