■5月9日
だから言ったでしょ! 2週間前、巨人が年俸1億4400万円でホアン・フランシスコ内野手(27)を緊急補強したことに触れ、「必ずしも大物外国人選手が活躍するとはかぎらない」と指摘した。嫌な(?)予感は見事に的中し、先の広島3連戦(マツダ)でフランシスコは拙守を連発。原監督の逆鱗に触れ、わずか5試合で2軍降格となった。
パワーが売りだった打撃も、18打数3安打でなんと11三振という惨状だ。弱り目にたたり目とはこのことで、2軍でも扱いに困っている様子。なんと報道陣を閉め出しての密室練習で守備特訓をした。サインプレーの確認もしたそうだ。本人は不機嫌そのもので、報道陣にノーコメントを貫いた。
岡崎2軍監督は「チームのやり方、フォーメーションを早く教えないといけない。いろんな意味で準備ができていなかった」と発言。4月7日にレイズ傘下3Aを退団して以降、実戦から離れていたフランシスコを早期に1軍へ昇格させたことを悔やんでいたそうだ。大金をはたいたのに、打てない、守れない…。機敏な動きで大物助っ人を獲得した巨人フロント首脳はさぞヤキモキしているだろう。
しかし、外国人補強に失敗したことが全てに悪影響するとはかぎらない。巨人は今季、若手選手たちが次々と活躍している。投手では高木勇、田口。捕手の小林や外野の橋本ら、フレッシュな戦力が結果を残している。新たな若手を一塁で抜擢(ばってき)すれば、ひょうたんから駒…ということもあるのではないか。
調整不足のメタボ外国人選手よりも、ピチピチの若手のプレーの方が断然、ファンの心を躍らせるはずですぞ。 (植村徹也)
(紙面から)