スーツケースに男児 密入国か スペイン

5月9日 12時52分

スペインの国境検問所で女が持っていたスーツケースをＸ線で検査したところ、中に８歳の男の子が隠れているのが見つかり、警察はスペインへの密入国を図ったとみて調べています。

スペインの当局が公開した写真には、スーツケースの中で膝を折り曲げた姿勢を取る人影が写されています。これは北アフリカのモロッコにあるスペインの飛び地セウタの国境検問所が７日、スーツケースをＸ線検査したときに撮影したものです。
驚いた係官がスーツケースを開けると中から、西アフリカのコートジボワールの８歳の男の子が出てきました。男の子の健康状態に問題はないということですが、警察はスペインへの密入国を図ったとみて、スーツケースを持っていたモロッコ人の女を拘束し、調べています。
地元のメディアによりますと、スペインに住む男の子の父親が居住権のない息子と一緒に暮らすため、密入国を計画し、女に依頼した疑いが強いということです。
セウタなど北アフリカにあるスペインの飛び地では、アフリカから毎年何千人もが密入国を図っていると言われていますが、現地の係官はスーツケースが使われたのは今回が初めてで、「麻薬か違法な物が入っているのかと思って調べたら、男の子だったよ」と驚きをあらわにしていました。