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 米ワシントン州のリサイクル店で7日、第2次世界大戦時の旧日本軍のものとみられる手投げ弾が「寄付」されているのが見つかった。店員や客が避難する騒ぎになった。

 地元メディアによると、見つかったのは寄付されたものを慈善事業のために売るリサイクル店。店員が物品を仕分けしていたところ、さびた手投げ弾が入っているのを見つけた。

 地元警察が調べたところ、形状などから旧日本軍が使ったものとみられる。手投げ弾には安全ピンがさびた状態でついており、爆発する可能性があった。店の通報を受けた州の爆発物処理班が駆けつけ、一帯を数時間閉鎖する騒ぎになったが、けが人はなかった。

 店の客は地元テレビ局の取材に「この地域には軍人も多く、戦地から持ち帰ったものが持ち込まれるのは珍しいことではない」と話した。地元警察は「悪意があったとは思えないが、なぜ寄付の中に入ってしまったのか、持ち主を特定すべく捜査する」としている。

 店によると、過去には別のリサイクル店に、医療機関で研修用に使われた人間の頭蓋骨(ずがいこつ)が持ち込まれたことがあったという。(サンフランシスコ=宮地ゆう)