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 米国防総省は8日、中国の軍事力を分析した年次報告書を公表した。中国が周辺国と領有権を争う南シナ海・南沙諸島で岩礁の埋め立てを進めていることに、強い懸念を表明。埋め立て面積について、報告書は昨年末時点で「約2平方キロメートル」としたが、国防総省高官は、その後約4カ月で急速に拡大し、現時点ではその4倍にあたる約8平方キロメートルに達していると指摘した。

 議会向けに作成された報告書では「2014年に中国が南沙諸島で土地を埋め立て、強化された構造物を建設しはじめた」と指摘。滑走路のほか、将来的に港湾や輸送・補給拠点などとしても利用可能になるとし、「中国がこうした施設を持続的な民生・軍事の基地として利用できるようになり、領有権を争う地域で存在感を著しく増すことになる」と警戒感を示した。

 同省高官は「こうした大規模な埋め立ては平和と安定を望む地域の意向と相いれない」と批判した。