日本の与党・自民党の若手議員たちが7日、ナショナリズムや歴史修正主義に警戒するという趣旨を掲げ、勉強会を立ち上げた。議員たちは安倍晋三首相を名指ししてはいないものの、安倍首相の歴史修正主義的な考えを間接的に批判したものとみられる。
共同通信によると、この日、「過去を学び分厚い保守政治を目指す若手議員の会」と命名された勉強会の初会合が行われ、当選1-2回の衆参両議員28人が出席したという。この日の会合の出席者を含め、勉強会に参加の意向を表明した議員は30人を超えるとのことだ。
この勉強会は、日本の戦後70年を幅広い視点から検証するという構想を掲げている。出席した議員たちは「歴史修正主義的で過度な(日本国内の)ナショナリズムを排除し、保守の王道を歩んでいく」との趣旨を説明した。このため、安倍首相の主導の下、自民党が右傾化し、歴史修正主義的な考えを示す流れの中にあって、勉強会の出席議員たちが違った意見を主張できるか否かに関心が集まっている。朝日新聞はこの日、勉強会の出席議員が「自民党にも(歴史問題について)多様な見方が存在するということを示したい」と話した、と報じた。
勉強会の実務を担当する武井俊輔・衆議院議員は「戦争の悲惨さ、負の部分も含め、さまざまな思い、気持ちをわれわれもしっかり受け止め、政治家として幅広い保守の一翼を担う存在になる」と述べた。