慰安婦資料の世界遺産登録推進 被害国と協力へ=韓国
【ソウル聯合ニュース】日本政府が旧日本軍の慰安婦動員の強制性を否定し続けている中、韓国政府が慰安婦被害に関する記録物の国連教育科学文化機関(ユネスコ)世界記憶遺産登録推進に向け、韓国と同様に被害を受けた国・地域と国際推進委員会を結成することが6日、分かった。
韓国政府は今月下旬に中国、台湾、オランダ、フィリピンと共に同委員会を発足させ協力体制を構築し、来年3月末までにユネスコに登録を申請する。正式な登録の可否は17年6月ごろ決まる。
韓国と台湾は政府が中心となって同委員会に参加するが、中国は教授陣、フィリピンは非政府組織(NGO)が参加する予定だという。
韓国政府は委員会を結成することで慰安婦問題が特定の国に限られた問題ではなく、いくつもの国・地域で被害者を出した戦時性暴力問題であること強調する見通しだ。
慰安婦関連資料が世界記憶遺産に登録されれば、慰安婦問題に対する国際的な関心も高まると予想される。
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