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著名なマーケター、ゲイリー・ヴェイナチャックが語る「賢い雇用」
Inc:事業を拡大することに関しては、ゲイリー・ヴェイナチャック氏ほど熟知している人はいません。ご存知かもしれませんが、彼はソーシャルメディアを駆使し、たった7年で小さな酒屋を6000万ドルの企業に育て上げた有名な実業家です。
しかし、彼は最近になって、この目覚しい成果は、マーケティング戦略のみが生み出したものではないとMediumに書きました。それは素晴らしいチームがあってのものだったと言い、そして必ずといっていいほど、素晴らしいチームというのは賢い雇用から成り立つのだ、と。では、賢い雇用とはなんでしょう?
何でもできる万能家
ヴェイナチャック氏によると、彼の雇用戦略は、たった1つの概念から成り立っているといいます。概して、専門家よりも万能家を雇うということです。もちろん、ある分野で深い専門知識を持った人を必要としている場合は例外です(例えば皆さんがロケットを作ろうとしている際は、もちろん全般的なエンジニアを候補から落とし、積極的に航空学技術をもったエンジニアの採用を試みるものでしょう)。しかし、一般的には、やはり男女共にさまざまなことができる人の方がよい選択肢である、と彼は書いています。
多芸は無芸?
万能家といっても、同時にいろいろなことに手を広げすぎることはよくないと反論する人もいるかもしれません。たくさんのことを身に着けようとすると、返ってどれも中途半端になってしまう、という考え方です。しかし、ヴェイナチャック氏はこの理論がくだらないといいます。
「私はその考えには反対です。弱点を強化するとは思いませんが、一生懸命取り組むことが多くのことに恩恵をもたらすとは信じています。人生において、きっと皆さんは多くのさまざまな仕事を任されることがあるでしょう。たとえ今皆さんが何かを上手くできていたとしても、決してこのことが、他に自分ができることを探す妨げにしてはいけません」と、彼は綴りました。
これは雇用にあてはまりますが、自己啓発にもあてはまる、と彼は続けます。万能家を雇うべきであるというだけではなく、自分自身も万能家になれるように努めなければなりません。「私たちは、人生の各段階において、さまざまな能力を身に着け、伸ばしていきます。常にこのような感じなので、自分自身を専門家と考えることは返って自分を制限してしまいます。そして、言い訳はなしです。1つの事に専念しすぎて他のことができないと誰かが言っているのを聞くと、本当にうんざりしてしまいます」
そして彼は最後にこう結論付けました。「いつでも、より多くのものをさらに良くする余地はあります。いつ他の能力を必要とするときが来るかわからないのですから、自分の兵器庫を広げましょう。そうすると機敏さにもつながり、時が来た時にさまざまな利益を生み出すような能力も身につくでしょう」
Why Gary Vaynerchuk Always Hires Generalists Over Specialists|Inc.
Jessica Stillman(訳:コニャック)
Photo by Shutterstock.
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- ゲイリー・ヴェイナチャック実業之日本社