バフェット氏にヘッジファンド運用者が冷たい視線
2015/05/08 12:31 JST
(ブルームバーグ):米ネブラスカ州オマハで開催されたバークシャー・ハサウェイの年次株主総会では、資産家ウォーレン・バフェット氏を称賛する人々が多かったが、ラスベガスでは今週一部のヘッジファンドマネジャーが同氏に批判的な姿勢を示した。
6日のダニエル・ローブ氏の発言に続き、ヘッジファンドマネジャーのジム・チャノス氏は7日、コカ・コーラがボトラーとの間で行った会計処理が問題となった1990年代後半にバフェット氏が同社の取締役会メンバーだったことに言及し、同氏の言動の矛盾を追及した。バフェット氏はかねてから企業の会計処理を公然と批判している。
チャノス氏(57)はスカイブリッジ・オルタナティブス・コンファレンスの開催中にブルームバーグのインタビューに応じ、「偽善は罪ではないのか」と語った。
バフェット氏は株式取得や買収を通じて過去50年でバークシャーを世界屈指の企業に育て上げた。同氏は書簡を送ったりメディアに登場したりする機会を捉えて、ウォール街の行き過ぎた行為やヘッジファンドの運用手数料を批判。富裕層への増税も呼び掛けている。
ローブ氏は6日、バフェット氏の書簡を読むのは好きで、矛盾を見つけるのも楽しいと述べた。バフェット氏にアシスタント経由で6、7日にコメントを求めたが、これまでのところ回答はない。
原題:Buffett Feels Hedge Fund Managers’ Chill After Warmth in Omaha(抜粋)
記事に関する記者への問い合わせ先:シアトル Noah Buhayar nbuhayar@bloomberg.net;ニューヨーク Madeline McMahon mmcmahon28@bloomberg.net
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更新日時: 2015/05/08 12:31 JST