予備役将校訓練課程の漢字試験で組織的不正

予備役将校訓練課程の漢字試験で組織的不正

 釜山地区の大学4カ所の予備役将校訓練課程(ROTC=四年制大学の在学生を対象に軍事教育を行い、卒業と同時に将校として任官する制度)の漢字資格試験で組織的な不正が行われたことが明らかになった。

 釜山金井署は6日までに、釜山大、釜慶大、東亜大、釜山外大の予備役将校訓練課程で実施された公認2級漢字等級資格検定で不正行為を助長、黙認し、出版社から多額の賄賂を受け取ったとして、試験実施業者の本部長、C容疑者(54)を逮捕した。また、不正行為に加わった試験監督官、受験生、予想問題集の出版業者代表ら計66人を在宅のまま立件した。

 C容疑者は昨年4月11日から12月8日まで大学別に2回実施した漢字資格試験で、将校候補生のリーダーらが問題用紙をスマートフォンで撮影して送信するのを黙認した疑いが持たれている。C容疑者はまた、特定の出版社の予想問題集を受験生に販売し、その約半額をリベートとして受け取り、5年間で3億ウォン(約3320万円)の不当利得を得ていた。

 不正行為は試験監督官であるC容疑者と将校候補生リーダーの黙認の下で組織的に行われた。受験者がスマートフォンの無音カメラアプリで問題用紙を撮影して外部に送信すると、外部関係者と漢文学科の学生がメッセンジャーアプリで正解を送り返した。

 一部の受験生は、問題を分担して解き、メッセンジャーで共有していた。C容疑者は合格率が高過ぎると怪しまれるため、正解を修正テープで誤答に書き換えるなど、答案用紙の偽造や変造を行っていたほか、架空の受験者をでっち上げ、受験者数を水増しし、不合格にしていた。不正行為に加わった将校候補生リーダーは受験もせずに合格扱いになっていた。

 昨年これら大学の予備役将校訓練課程では同試験を1216人が受験し、842人が合格。合格率は70%だった。

釜山=権慶勲(クォン・ギョンフン)記者
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