【ソウル聯合ニュース】北朝鮮の対韓国窓口機関、祖国平和統一委員会の韓国向け宣伝サイト「わが民族同士」は６日の論評で、韓国政府が不法入国で北朝鮮に拘束されているチュ・ウォンムン氏の送還を求めたことについて、「詭弁（きべん）」とした上で、「相当な挑発で、笑止千万な妄動」と批判し受け入れない方針を示した。
論評は「事前通報なく自国内に入った者を拘束し、調査結果にのっとって処理することは国際的に認められている」として、「不法入国した者をわれわれの法に従って調査し、処理することに口を挟むべきではない」と強調した。
北朝鮮の朝鮮中央通信は２日、４月２２日に中国・丹東から鴨緑江を渡って不法入国した米ニューヨーク大の学生、チュ氏を拘束したと報じた。韓国外交部の当局者は３日、チュ氏は韓国籍だと明らかにした。
韓国政府は翌４日、統一部報道官声明を発表し、強い遺憾を表明するとともに、速やかな解放と送還を求めた。