対北朝鮮制裁続行も一部支援は認める=韓国統一部

【ソウル聯合ニュース】韓国政府は6日、2010年の海軍哨戒艦「天安」撃沈事件を受けて実施している対北朝鮮制裁について、北朝鮮が責任ある措置を取るまで制裁を維持するとの立場をあらためて示した。

 統一部の林丙哲(イム・ビョンチョル)報道官は同日の定例会見で、対北朝鮮制裁解除に向けた手続きが進んでいるとする見方が一部で出ていることについて、「制裁措置は韓国国民が納得できる北の責任ある措置があるまで維持されるべきというのが、韓国政府の基本的な立場だ」と述べた。

 ただ、制裁措置を取りながらも北朝鮮住民の生活レベルの向上を目指し、透明性が確保される支援は認めるとした。

 また、南北共同宣言(6・15共同宣言)15周年を記念した南北共同行事開催に向け民間団体が申請した北朝鮮側との接触を承認したことについて「民族の同質性回復と南北間の実質的な協力の推進に向けた政府の意思表示と捉えてほしい」と述べた。

 さらに、北朝鮮に拘束されている4人の韓国人の解放を求めた。

 南北経済協力事業である開城工業団地の北朝鮮労働者の賃上げ問題をめぐる北朝鮮との実務協議については、早い時期に開催できるよう働きかけを続けると説明した。

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