春のソウル地下鉄で痴漢被害が急増

性犯罪が急増…取り締まり現場を行く
-派手な服装の女性には周囲の視線が集まる
常習犯、おしとやかな服装をターゲットに…地下鉄乗車前に後ろに近づき
-2号線の乗換駅が「主な舞台」
江南駅や舍堂駅などに出没「ほとんどが30代のサラリーマンか大学生」

 隠しカメラを利用して女性のスカートの中を撮影する盗撮犯たちも増えている。盗撮犯たちは主に階段やエスカレーター近くで犯行対象を物色した後、行動に出る。携帯電話を握った手を膝の上に乗せたまま足を次の階段に乗せたり、自動車の鍵やボールペンのお尻、靴の爪先部分に隠したカメラを女性の両足の間にこっそりと忍ばせたりするなどの手口が多いという。写真や動画撮影ボタンを押しても音がしないアプリに加え、スマートホンが消えているかのように画面を真っ黒にしたり、意味もなくインターネットの画面を表示させたりしてカムフラージュする手口も使われるという。昨年4月に舍堂駅で逮捕された20代の英会話塾の白人講師もホーム画面を黒くしたスマートホンでスカート姿の女性に声を掛けながら尻や太ももなどを300件以上も撮影し、警察に捕まった。

 地下鉄のセクハラ犯たちは、被害女性に見つかると、ほとんどは白を切るという。警官のホン・ジスク氏は「これらの男は被害女性が抗議すると、むしろ『お前は狂ったか』などと悪口を浴びせて地下鉄から慌てて降りてしまうケースが多い。セクハラに遭ったら、ひとまず車両番号と犯人の着衣などを覚えておき、他の車両に移った後、すぐに112番(日本の110番に相当)に通報するか、文字メッセージを送るといい」と話す。しかし、被害女性たちも忙しかったり面倒だったりして通報や調査を拒むケースが多い。ある警官は「セクハラに遭った20代の女性の父親から電話が入り、『これでは私の娘が結婚できなくなる』とし、娘の名前を記録から削除するよう抗議してきたこともある」と話した。

イ・ソンウォン
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