実際地下鉄警察隊によると、1-3月に129件発生した地下鉄内での性犯罪は春を迎えた4-6月の間に498件と3倍以上にまで増えた。特に女性たちの短くなったスカートの中を狙う盗撮犯罪が急増していることが分かった。昨年4-6月に発生した盗撮犯罪は237件で、1-3月(38件)に比べて実に6倍以上となった。地下鉄のセクハラ犯たちは、流動人口が多い地下鉄2号線の江南駅、新道林駅、舍堂駅など乗換駅に現れることが多いという。最近では第2ロッテワールドがオープンした蚕室駅や地下鉄9号線でも性犯罪が増える傾向にある。地下鉄犯罪捜査経歴13年の警官ホン・ユンピョ氏は「地下鉄の性犯罪者たちはたいてい30代前後のサラリーマンか大学生」と話す。中にはきちっとしたスーツに身をまとった大企業のサラリーマンや大学教授もいる。
同日取り締まりに出た地下鉄警察隊の警官たちは、電車が来ても乗らずに引き続き女性に視線を向けていたりプラットホームを行ったり来たりする人、下車後に出口や乗り換え方面に向かわずに再び列に並ぶ人、車両がすいてくると混んでいる車両に移動する人に特別な注意を払った。警官のソ・ヒョシク氏は「これらの男たちはターゲット(女性)を見つけると地下鉄に乗る前に当該女性の後にぴたりと付く習性がある。特に常習セクハラ犯たちは派手な身なりの女性よりはむしろおしとやかな服装に身をまとった女性を狙う」と説明する。ボディーラインがくっきりとした洋服を着た女性には周囲の視線が集中してしまうため難しく、むしろ無難に着こなす女性を狙いにいくというのだ。