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 環太平洋経済連携協定(TPP)交渉を担当する甘利明TPP相は8日の会見で、TPPの交渉文書を国会議員が閲覧できるようにするとした4日の西村康稔内閣府副大臣の発言を撤回した。甘利氏は「野党(の要望)に懇切丁寧に答えたいという思いから言葉が走り、誤解を与える表現になった」と説明した。

 米通商代表部(USTR)は議員に協定案の閲覧を認めている。訪米中の西村氏は4日の会見で「(日本の)国会でも色々な形で(開示を)求められている。できるだけ早くしたい」と述べていた。しかし、甘利氏は「日米で同じことをしようとしても、憲法上の仕組みが全く違い、不可能だ」と語った。