■超大型コンテナ船の受注も相次ぐ
1万8000TEU(20フィート標準コンテナ換算)級を超える超大型コンテナ船の受注増加も目立つ。サムスン重工業は今月初め、香港から世界最大級の2万1100TEU級のコンテナ船2隻を受注したのをはじめ、年初来で10隻のコンテナ船を受注した。わずか100日間で昨年の受注実績(11隻)に匹敵する成果を上げた格好だ。韓進重工業も先週、フランスの船会社から2万600TEU級のコンテナ船を受注した。
コンテナ船発注が増えているのは、海運大手マースクが超大型コンテナ船の投入を増やしていることが主因だ。超大型コンテナ船は燃料の消費量が既存の船舶よりも20-30%削減でき、コスト削減につながることが魅力だ。業界は今年さらに30隻の超大型コンテナ船が発注されると予想している。
コンテナ船発注増加を追い風として、世界3位に甘んじていた日本の造船業界も復活している。日本が今年第1四半期に中国を抜き、受注量ベースで世界2位に浮上したのは、正栄汽船などの海運会社が今治造船など自国の造船会社に2万TEU級の超大型コンテナ船を発注したためだ。