潘基文(パン・ギムン)国連事務総長がウクライナ問題で対立関係にあるロシアとウクライナを相次いで訪問することが分かった。潘事務総長は9日にロシアのモスクワで行われる第二次世界大戦対ドイツ戦勝70周年記念式典に出席する。ステファン・ドゥジャリク事務総長報道官が4日、明らかにした。
また、同報道官によると、潘事務総長はロシアでプーチン大統領をはじめ各国の代表を自然な形でに会った後、すぐにウクライナに移動し、ペトロ・ポロシェンコ大統領と会談するとのことだ。ウクライナ訪問は、モスクワでの戦勝記念式典出席を批判してきた同国を意識した措置と受け止められている。
潘事務総長の今回の訪問は、米英など西側諸国の首脳がウクライナ問題に対するロシアの介入を理由に式典欠席を決めた中で行われるものだ。ロシアは戦勝記念式典に68カ国の首脳を招待したが、中国・インド・キューバなど25カ国の首脳のみが出席を表明した。朴槿恵(パク・クンヘ)大統領も招待されたが、欠席を決めている。