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【社内ニートはかく語りき】 その4「障害者雇用が社内ニートを生まないために」

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みなさんこんにちは、社内ニートガチ勢のしがない漫画家ことおゆみパイです。
……いえ、訂正します。

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ニートガチ勢のしがない漫画家こと、おゆみパイです。

 

異変にお気づきいただけましたか?

わたくし、もう、社内ニートでは、ないのです………。

ただのニートになったのです………。

(でもちゃんと原稿料でどうにか生活してるよ…!)

 

2014年9月からアルバイトで働いていた某会社を、2015年4月半ばのある日突然辞めました。

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社内ニートが如何につらいか。

働きだした当初、さっそく仕事が何も無くて、私はTwitterでいつも「つらい」「辞めたい」と嘆いておりました。

当時こんなリプライが来たことを覚えています。

 

「いるだけでお金がもらえるんなら最高じゃん」………と。

 

いやいや、私は真面目なんだよ、社会復帰したくて仕事探してたんだよ、働き出したんだよ。心のなかで突っ込みましたよね。頑張りたくて上京してきたんだよ、と。 

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出勤しても上司からの指示が来ない限り仕事は無し。

10時から17時まで無。内1時間は休憩ですが、休む必要がないくらい何もしていないので、休憩の1時間もひたすら鬱ロードまっしぐらです。

 

働き出して1ヶ月とか2ヶ月はやる気あったんですよ。

だからただ指示を待つだけでなく、朝礼が終わったら上司のところにいって「今日は何かお手伝いできることありますか?」と聞いたり、他の社員さんにも「私もお手伝いできることがあるならお手伝いしてもよろしいですか?」と聞いたりしていました。 

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でも、上司に聞きに行くたびに「ごめん今忙しくて…」と言われたり、「ちょ、ちょっと待って!ごめんね!」と断られるうちに、もう上司のところに行くのがつらくなって、行かなくなりました。

 

なんで仕事が無いのか、っていうのも実は理由がありまして.... 

実は私、障害者雇用枠で働いていたんですよね。軽度の精神障害を患っているのです。

だから会社側も障害を考慮してあまり無理を与えないようにしなければならない。そうでないと病気や障害が悪化されたらケアに困りますし、休みがちになったりいきなり辞められたりされてしまうからなのです。

きっと会社側も仕事を与えたくてもなかなか任せることができなかったのでしょう。

 

今回私が辞める時、人事担当者も上司もとても良い方で、 

「連載打ち切られたらいつでもうちに戻ってきてね!」

 と、おっしゃってくださいました。

 

今思えば、もっと早い段階でしっかりと相談できていれば、こういう事にはならなかったのかもしれませんね。

 

というわけで、今日はこの場をお借りして、あまり知られていない障害者雇用枠で実際に働いてみた経緯や感想をお伝えしたいと思います。

 

障害者雇用枠で働くのを選んだワケ

そもそも私が障害者雇用枠をわざわざ選んだのは理由がありまして、それはまず第一に「大企業へ入りやすい」がありました。(私が働いたところはそこまで大企業ではありませんでしたが)もう一つは「自分の体調面を考慮しながら働くことができるから」でした。

 それは何故かと言うと、日本には障害者雇用促進法というものがあり、企業が障害者を雇用することを国によって義務付けられているのです。 

 

こちらの障害者雇用率ランキングを見てみても、

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出典:http://toyokeizai.net/

大きな企業が大半を占めているのがわかります。

 

障害者雇用枠の仕事はどこで探すのか

ハローワークでは障害者専用の窓口・求人検索が設けられていますので、まずはハローワークに足を運んでみることを個人的にはオススメしますが、障害者雇用対策が年々進められていることもあり、最近はネットで検索してみてもたくさんの求人サイトが出てきます。

また、就労移行支援事業所といった、いわゆる職業訓練のようなところも増えており、ビジネスマナーを始めた勉強から就活までサポートしてくれるものです。一定条件をみたせば無料で利用することもできます。

 

障害者雇用枠で働いてみて良かった点

実際に自分が働いてみて良かったと思った点、まず第一は「気楽に休める」でした。

気楽というのは良い表現ではないかもしれませんが、障害をもつ人は健全者よりも身体も心も弱いので、あまり無理ができません。かといって障害者なのを隠して働いて、休みがちが目立つと申し訳ない気持ちにもなります。そういったことを気にせず、何よりも自分の体調を第一に考えて働けることはとても良かったです。

次に挙げられるのが激務でないことです。これは会社にもよるとは思うのですが、体調を第一に考えられる障害者に激務になるような仕事を任されることはあまりないかと。

自分は前職あまりにも激務だったがために体調を壊してしまったので、無理せず自分のペースで働けるのはとても精神的に楽でした。もちろん仕事はテキパキとこなしますが、多くのことを求められないので負担が少なかったです。

 

障害者雇用枠で働いてみて良くなかった点

これはもう何より、仕事が極端に無かったことです。

上のほうでも述べましたが、私の時は本当に暇を持て余す時間が多かった…。

他の部署の障害者さんらは雑務がほどほどあってそこまで暇そうではなかったのですが、たまたま私の配属先では任される仕事がほとんどなくて社内ニート化してしまいました。

これも人事の方に相談すればそもそも解決できたことなのですが、まあもう終わった話ですので。。。

 

最後に....

というわけで、これまで良いこと良くないことを主観的に述べてきましたが、結論的には障害者雇用枠での仕事は、最低限の収入になり、自分のペースで働けるのはとてもありがたいことだと思います。

精神障害者は身体障害者に比べて雇用率はまだ低いですが、2018年からは精神障害者の雇用も義務化される見込みだそうです。そうなれば働く場もこれからいっそう増え、チャンスも増えていくことでしょう。

働いてみようか悩んでいる障害者の方がいましたら、すこしでも参考になればな、と思います。

 

私からは以上です。

 

 

作者:おゆみパイ

社内ニートのしがないweb漫画家。好きなものはしめ鯖と女体です。

BLOG:おゆみパイの憂鬱 Twitter:おゆみパイ (@iskmng) | Twitter 

 

 

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