川内原発:再稼働差し止め却下で住民側が即時抗告

毎日新聞 2015年05月07日 12時04分(最終更新 05月07日 12時41分)

 鹿児島など3県の住民12人が九州電力川内原発1、2号機(鹿児島県薩摩川内市)の再稼働差し止めを求めた仮処分申請で、住民側は6日、申し立てを却下した鹿児島地裁の決定を不服として、福岡高裁宮崎支部に即時抗告した。

 即時抗告の申立書では、耐震設計の基準となる基準地震動(想定する地震の最大の揺れ)に関する地裁の評価について「限られたデータで平均像が出されており、大きな誤差が存在する」と不当性を指摘。巨大噴火の可能性も「火山学会の大多数の学者は川内原発への火砕流到達の可能性が十分低いとはいえないと考えている」としている。

 九電は川内1号機を7月中旬に再稼働させたい考えだが、遅れる見通しとなっている。【杣谷健太】

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