元飲食店を中高生向けスペースに 「部室みたいに使って」京都
京都市右京区の男性2人が、地域の元飲食店を改修して、中学生や高校生のサークル活動や自習などに使ってもらう空間「UFYD 右京未来若者デザイン部」を開設した。週3回開放し、「部室のように活用してもらい、地元や将来について考えてほしい」と呼び掛けている。
デザイナーの新妻人平さん(34)と、市民にまちづくりについての助言を行う「右京区まちづくりコンシェルジュ」の山田大地さん(26)。選挙権年齢を18歳以上に引き下げる議論が進むなど、社会での若者の役割が一層重視される中、地域の将来を担う中高生が気軽に交流できる拠点にしてもらおうと開いた。
同区太秦松本町の元お好み焼き店を改修し、4月から火-木曜の午後5~9時に運営を始めた。15人ほどが集える室内には、パソコンやプリンター、ホワイトボードなどを備える。中高生は無料で利用でき、飲食の持ち込みもできる。
「中高生のやりたいことを支援する」のが目的で、音楽や映画製作などのサークル活動や学校行事に関する会議などに活用してもらうほか、学習や悩み相談も受け付ける。地域で暮らす中高生が集うことで身近な地元のイベントやまちづくりへの関心を高めてもらう狙いがあり、UFYDには「若者が地域の未来をデザインしていく」と願いを込めた。
山田さんは「中高生という枠にとらわれず、地域の一員として地元に関わるきっかけが生まれる場所になればうれしい」と言い、新妻さんは「のんびりしていいも場所として、楽しんで使ってほしい」と話す。
問い合わせはUFYDTEL075(777)8167=火-木曜。
【 2015年05月08日 08時58分 】