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ホロコースト収容所で追悼式典 メルケル独首相「私たちは忘れない…」
ドイツ南部ダッハウにあるナチスの強制収容所が米軍に解放されてから70年を迎えたことを記念し、収容所跡で3日、ドイツのメルケル首相や元収容者などが参加して追悼式典が行われた。メルケル氏は「私たちは忘れない。当時の犠牲者、私たち自身、そして次世代のために」と演説し、過去と向き合う姿勢を強調した。
また、昨年起きたベルギーのユダヤ博物館のテロ事件などを例に、今もユダヤ人への憎しみが存在すると指摘。「決して目を閉じてはならない」と呼び掛けた。ダッハウの施設は、ナチスが政権掌握後の1933年に初めて設置した強制収容所。のちに設置された収容所のモデルになったとされる。
鉄製の門扉にはドイツ語で「アルバイト・マハト・フライ(働けば自由になる)」との表示が取り付けられていたことでも知られる。表示はユダヤ人大量虐殺の収容所の象徴的なスローガンとなった。(共同)