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 腎細胞がんの悪性度をこれまでよりも高い確度で診断する方法を、国立がん研究センターが開発した。細胞中の遺伝子に特定の物質がどれだけくっついているかを測ることで再発や転移のリスクを予測する。3年後の実用化を目指す。他の臓器のがんにも応用できる可能性があるという。

 腎細胞がんは、腎臓の尿細管の細胞にできるがんで、日本では毎年約1万5千人以上が発症している。早期発見できれば手術で約8割は完治するが、約2割は悪性度が高く、転移や再発を起こしやすい。

 通常は画像検査や手術で摘出した組織を顕微鏡でみて悪性度を判断するが、予後の予測は難しく、軽度と判定されても転移や再発する人が少なくない。

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