2015-05-07
アニメのオープニング表現について:テロップ編
何番煎じかは分かりませんが、先日ふと 『ミカグラ学園組曲』 を観ていて 「こういう歌詞とかテロップをフェチっぽいパーツにプリントするの好きだなぁ」 なんて考えていた結果、色々な作品のOPを観返す機会があったので折角なのでその辺りに関して少しと纏めておこうかなと思います。
テロップ編と銘打っておいていきなりテロップじゃないんですが、まぁこれが切っ掛けだったのでということで一応。女の子のシルエットはそれだけで十分に魅力的なんですが、そこに文字を張り付けると立体さが際立って凄く良いですね。
また 『ミカグラ学園組曲』 から紐づけ真っ先に観返したのがこの 『To LOVEる』 のOP。作品の持ち味を強く引き立たせる肌色成分多めなフィルムが凄く良いです。一番最初にこういうテロップの表現を観たのがこの作品だったのもあり当時はかなり衝撃的でした。
テロップをプリントしているパーツが直接的なものだけでないのがまた堪らないですね。ああ、こういうのがフェチっぽいんだよなぁなんて思えるカメラの寄せ方というか。映る場所によって字体が変化する、というのもテロップを載せる素材への拘りが強く感じられてとても感心させられてしまいます。
『かみちゅ!』のOP。石浜真史さんについては以前に何度か触れているので割愛しますが、氏の手掛けるフィルムは本当に素晴らしい作品が多いです。
身体的なパーツだけでなくあらゆるモチーフをテロップの素材にしてしまう発想の柔らかさ。むしろデザイン的だと言ってしまった方が簡単なような気もするんですが、それだけでは説明できない素晴らしさがあるように思います。テロップの面白さで言えば他に 『Aチャンネル』 や 『ヤマノススメ・セカンドシーズン』。また流れ的には 『R・O・D』 シリーズのOPがそれらの源泉に据えられるような気がしますが、その辺りの話はまた別の機会があれば。
『ドルアーガの塔』 『がくえんゆーとぴあ まなびストレート!』 『サーバント×サービス』。どれも面白いテロップの魅せ方をしてくれた作品です。
実写的なもの、ストリートアート、素材を生かしたデザイン的なテロッププリンティング。アニメ本編ではなかなか難しい表現もオープニングでなら好きにやれるし、オープニングだからこそ出来る表現の仕方がある。そういう気概を作品ごとに楽しめるからこそOPやEDってほんと最高な映像体験に成り得るし、そこにはこの土壌でしか築くことの出来ないアニメーションの醍醐味がたくさん詰まっているように感じられます。
最後に 『ベン・トー』 公式チャンネルから4話限定のOPです。各話タイトルを弁当のラベルに記載していたこの作品ですが、この挿話ではサブタイトルを曲名に見立てカラオケの受信機にそれを表記する仕様でした。こういう粋な演出を魅せられるとつい胸がトキめいてしまいます。
テロップという括りで同様に語ってしまっていいものかどうかは分かりませんが、まぁニュアンスで言えば近いんじゃないかなぁとか。早い話、遊び心の盛んな映像が私はとっても好きなんでしょうね。