大手キャリアから格安SIMに乗り換えるとき、困ったことに、数日から1週間ほど電話が通じなくなる場合がある。その対策法とは……。
今まで使っていた大手キャリアから、MVNO(仮想移動体通信事業者)が提供する格安SIMへ乗り換えるときは、「携帯電話・PHS番号ポータビリティー」(MNP)を利用すると便利だ。MNPを利用すれば、今まで使ってきた電話番号をMVNOにそのまま持ち越せる。
だが、そのときに気を付けたいのが、MNPの転入に要する日数。店頭カウンターを持つMVNOではその日のうちに転入できるが、ほとんどのMVNOでは転入手続きが完了するまで数日から1週間ほど時間がかかる。そこで、MNPの転入手続きについて、各社の対応状況をまとめてみた。
MNPの手続き方法をおさらい
初めに、MNPの手続き内容を復習しておこう。まずは、現在利用しているキャリア(MNPの転出元)にて、MNPの転出予約を申し込む。MNPの転出予約は、各キャリアのショップ店頭、電話窓口、キャリアのWebサイトにて申し込める。
転出予約を申し込むと、MNPの手続きに必要な「MNP予約番号」が発行される。MNP予約番号の有効期間は、発行された日を含めて15日間。この期間内にMNPの転入手続きを行えば、現在利用している電話番号を持ち越せるのだ。ちなみに、MNP予約番号の有効期間を過ぎると、MNPの転出予約がキャンセルされる。
続いて、転入先のキャリアにMNPの転入手続きを申し込む。転入先では新規契約時と同じように契約者の情報を登録したり、料金プランを決めたりする。転出元で取得したMNP予約番号を伝えると、電話番号と紐付けられた回線が転出元から転入先へと切り替えられる。回線が転入先に切り替わった時点でMNPの転出手続きが完了し、転出元の回線契約は解約となる。MNPの転入手続きはキャリアのショップ店頭をはじめ、各キャリアのオンラインショップやMVNOのWebサイトなどから申し込める。
なお、手続きの流れについては総務省Webサイトの「携帯電話・PHSの番号ポータビリティ」に詳しく掲載されている。
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