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自衛官が初の多国籍部隊司令官に出発へ
5月7日 12時13分

自衛官が初の多国籍部隊司令官に出発へ
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アフリカ・ソマリア沖の海賊対策で多国籍部隊の司令官に初めて就任する幹部自衛官が、来週の派遣を前に自衛隊トップの河野統合幕僚長に出発を報告しました。
派遣されるのは海上自衛隊の伊藤弘海将補で、7日午前、防衛省で自衛隊トップの河野統合幕僚長に出発を報告しました。
ソマリア沖の海賊対策では、自衛隊のほかアメリカなど各国の海軍が多国籍部隊に参加していて、伊藤海将補は、中東・バーレーンのアメリカ軍基地の中にある司令部で、各部隊との調整に当たります。自衛官が、訓練ではなく実際の任務で多国籍部隊の司令官を務めるのは、自衛隊創設からのおよそ60年間で初めてです。
河野統合幕僚長は「自衛隊の歴史に新たな1ページを開くことになる。今後のこともあるのでしっかりと教訓を収集してもらいたい」と述べました。伊藤海将補は「各国の部隊の特徴を調和させ現場の状況を把握したうえで、日本側の指示を仰ぎながら任務を遂行していきたい」と話していました。
今回の司令官就任について防衛省は、司令部と参加部隊の関係は指揮・命令の関係にはなく、連絡調整であり、集団的自衛権の行使には当たらないとしています。伊藤海将補は今月13日に日本を出発し、およそ2か月間、司令官を務めることになっています。

首相も自衛官を激励

アフリカ・ソマリア沖の海賊対策に当たる多国籍部隊の司令官として、自衛官で初めて派遣される幹部自衛官が出発を前に安倍総理大臣と面会し、安倍総理大臣は「しっかりと任務を果たして欲しい」と激励しました。
アフリカ・ソマリア沖の海賊対策で、自衛隊は、アメリカやイギリスなど各国の海軍と共に多国籍部隊の活動に参加しており、この多国籍部隊の司令官として自衛官では初めて、伊藤弘海将補が今月から派遣されることになりました。
伊藤海将補は出発を前に7日午前、総理大臣官邸で安倍総理大臣と面会し、安倍総理大臣は「多国籍部隊に自衛隊から司令官を出すのは初めてのことであり、しっかりと任務を果たして欲しい」と激励しました。これに対し、伊藤海将補は「任務の完遂に努めます」と答えました。
面会のあと、伊藤海将補は記者団に対し「海上自衛隊に勤務して30年近くになるが、現役の間に自衛隊から司令官を出すことになるとは想像もしていなかった。国家や国民の負託に応えられるよう努めたい」と述べました。
伊藤海将補は来週日本を出発し、今月末から7月までのおよそ2か月間司令官としての任務に当たります。

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