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GM幹部の華麗なる報酬 バーラCEOは約19億円

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2015/5/7 6:30
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 米ゼネラル・モーターズ(GM)にとって、2014年はあらゆる意味で異例の年だった。過去最大となる2700万台もの車のリコールを抱えたにもかかわらず、低迷していたGMの業績は改善した。

米GMのメアリー・バーラCEO(2014年4月、ニューヨーク)=共同
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米GMのメアリー・バーラCEO(2014年4月、ニューヨーク)=共同

 リコールにともなう費用を計算に入れなくても、ロシアと南米の不況に直面したことを考慮すれば、GMは上々の業績を達成した。調整後EBIT(利払い前、税引き前利益)は65億ドル(約7800億円)で、このうちリコールにともなう費用が28億ドル(約3360億円)、リストラにともなう費用が10億ドル(約1200億円)を占めた。こうした逆風がなければ、GMは14年の収支目標を達成していた。

 このためメアリー・バーラ最高経営責任者(CEO)をはじめとする上級役員は14年にボーナスを支給されなかったが、それでもバーラ氏は、この年、GMの業績を向上させた功績として1600人の経営幹部に対する報奨金を要求し、認められた。

■バーラ氏、ボーナスはなし

 CEO就任の1年目、旧型車のエンジンに点火するイグニッションスイッチ不具合の問題をGMが何年も明らかにしていなかったことが発覚し、バーラ氏は非難の矢面に立って世の称賛の的になった。現在、この点火スイッチの不具合は、少なくとも84人の死亡事故に関連していると考えられている。同氏は米議会で証言し、犠牲者の家族と面会し、GMの安全確保プロセスを見直し、15人の社員を解雇して、顧客第一主義の社風の確立というより大きな課題に着手した。

 だがGMの取締役会は、昨年のバーラ氏個人の業績に対しては、現金支給のボーナスを支払わないことを決めた。同氏はすでに1610万ドル(約19.2億円)もの多額の報酬を手にしており、そのうち年間基本給が160万ドル(約2億円)、短期インセンティブ報酬が約210万ドル(約2億5000万円)、各種の株式報酬が1170万ドル(約14億円)を占める。バーラ氏の給与は、14年1月、CEOに昇格した時点で75万ドル(約9000万円)から160万ドルに跳ね上がった。

 7人の上級役員に支払われる報奨金の詳細は、4月24日、GMが証券取引委員会に提出した年次株主総会招集通知とその議案のなかで明らかにされた。上級役員には、バーラCEOとダニエル・アマン社長、チャック・スティーブンス最高財務責任者、マーク・ロイス世界開発責任者、カール・トーマス・ノイマン欧州部門社長が名を連ねている。またすでに引退しているダン・アカーソン前CEOとマイケル・ミリキン前顧問も上級役員に含まれている。

■財政支援の規定外れ、報酬増

 14年以降、GMは政府が税金で賄った495億ドル(約5兆9000億円)の財政支援の支払い義務を免れたため、経営トップに支払われる報酬が大幅に増加することになった。

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