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 1千匹以上のニホンザルが生息する高崎山自然動物園(大分市)がメスの赤ちゃんザルに、英王室の王女と同じ「シャーロット」と命名したところ、批判が殺到し、園がおわびする騒動となっている。名前は公募でつけたもので、園は7日、撤回も含めて協議したが結論は出なかった。今後、英国大使館などの意見も聞いて対応を決めるという。

 園は例年、4~5月ごろ生まれる赤ちゃんザルの名前を募集し、票数の多い名前をつけている。

 今年は3月27日から公募。テニスの錦織圭選手にちなんだ「ケイ」などが挙がっていたが、英王室のウィリアム王子とキャサリン妃の間に誕生した王女が「シャーロット・エリザベス・ダイアナ」と5月4日に命名されると、5日までに寄せられた853通のうち「シャーロット」が59通で最多に。このため、6日に生まれているのが見つかった赤ちゃんザルにシャーロットと名付け、発表した。

 園を所有する市によると、園と市には6~7日に電話、メール、ファクス計約550件が寄せられた。6日に寄せられた意見の大半は「王室の方の名前をサルにつけるのは失礼だ」という趣旨で、園は6日夜、混乱をわびる文書を発表した。

 園は7日、市の担当幹部らと協議。英国大使館に意見を聞こうとしたが、電話がつながらなかった。8日以降も英国大使館に意見を求め、市長とも協議して対応を決めるという。