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【あるあるビジネス処方箋】上司からいじめを受けた時の対処法(2013.12.10)

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 上司から、いじめを受けたらどうすべきか。例えば、皆の前で必要以上に叱られたり、罵倒される。時には、頭を叩かれたりもする。職場のホワイト・ボードや、内線電話帳、さらには社員名簿からも氏名が外される。同僚がいじめをする上司の側につき、「村八分」にされる。これらは、私がここ数年、いじめを受けた社員たちから、取材の現場で聞いたことである。信じられないようなものもあったが、ICレコーダーなどで録音されたテープやデジカメで撮影された画像などを見せられると事実であることを確信した。

 経験論でいえば、上司などからいじめを受けた場合、それを跳ね返すことはなかなか難しい。上司は、人事権を握っている。権限を持つ者と、それを持たない者が闘うということは、最初から結果が見えている。しかし、部下として簡単に引き下がったり、辞めることができない場合がある。今回は、私が20代後半の頃、当時、40代後半の上司から受けたいじめや、ここ10数年、様々な職場でのいじめを取材してきた経験を思い起こし、対応策を紹介してみたい。

1.相手にしない

 しつこく、いじめを続ける上司は、あなたの「弱り具合」を観察している。元気をなくし、うなだれている姿をみると味をしめ、いじめを一段とエスカレートする可能性がある。この流れを断ち切るためには、少々のいじめを受けようとも、反応をしないこと。つまり、無視をすること。あなたが反応をするから、相手はおもしろがるのだ。

 取材を通して観察していると、いじめをする人は心が満たされていない人が多い。例えば、同世代の中で昇格が速い人は、部下をいじめるということをほとんどしない。多くの人から称賛され、待遇もよく、将来も明るい。心がある程度、満たされているからだろう。あえて、部下などをいじめる理由がないのだ。

 一方、昇格などが遅れ、心が満たされていない上司は、部下をいじめることで権威や威厳を保とうとする傾向がある。その時、あなたが無視をして相手にしなかったとしたら、どうだろう。きっと残念に思うだろう。そのような思いにさせることが大切だ。「いじめられたところで、こっちだってそんなに弱くないぞ。そもそも、相手になんかしない!」と、はっきり意思を示すことが大切だ。

2.徒党を組む

 いじめをする人は、道徳的・倫理的に悪いことをしていることを多少は自覚している。だから「弱り具合」や、その周囲にいる社員らの様子をみる。それに対し、日々の業務命令は「いじめ」だとは思っていない。例えば、「この仕事をするように」という指示は、ためらうことなくしているだろう。一方で、あきらかに「いじめ」をしようとする時は、その場の状況やタイミングなどを見計らって進める。自分が悪いことをしていると心得ているからこそ、見計らうのである。ところが、職場の仲間で徒党を組んで対抗しようとすると、いじめをすることを一旦はやめる。だが、その後も観察を続け、スクラムがなくなるとみると、いじめを再開する。

 こんな状況を防ぐためにも、いじめを受けているあなたは、他の同僚らと一緒に行動をとる機会を増やすようにするべきだ。その繰り返しで、できるだけ、職場で孤立しないようにしたい。そして、仲間を少しずつ増やしていくこと。難しいことではあるが、このような行為を続けることが、相手に圧力となり、いじめに歯止めをかけることになりうる。

【あるあるビジネス処方箋】上司からいじめを受けた時の対処法

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